「愛し合う妹と父親を結婚させたかった」 姉が妹の婚約者を殺害した奇怪すぎる事件
事件の主犯格の女は「家族思いの長女」ではあった。彼女を利用した妹と父親の罪は、もっと重いかもしれない。
米国・ウェスト・バージニア州で来月、近親相姦や姉妹愛が絡んだ、奇怪で複雑な殺人事件の裁判が開かれる。1番悪いのは誰なのか、意見が割れる世間。裁判に大きな注目が集まっていることを、地元メディア『WVNS-TV』のほか『PEOPLE』も報じている。
■忽然と姿を消した男性
ウェストバージニア州マクダウェル郡のスカイガスティで2019年2月、ジョン・トーマス・マクガイアさんという当時38歳の男性が忽然と姿を消した。
その7ヶ月後、別件により逮捕されたラリー・ポール・マクリュアという男が、ジョンさん失踪事件について関与していることが判明。ラリーは、ジョンさんが当時婚約していたアマンダ・マクリュアという現在31歳の女の父親だった。
■バレンタインデーの夜
ラリーの供述によると、ジョンさんはアマンダの姉で長女のアナ・マリー・チョウダリー(現在33歳)に殺されていた。当時ミネソタ州に暮らしていたジョンさんとアマンダのカップルは、バレンタインデーにラリーの自宅を訪問。アナもノースカロライナ州から訪れていた。
だがディナーが終わるとアナが豹変し、ジョンさんをワインボトルで殴ると体を縛ってラリー、アマンダと共に彼を拷問。アナが自家製の覚醒剤を注射し、首を絞めて殺害すると遺体はバラバラに切断され、一家が所有する土地の二か所に穴を掘って埋められたという。
■父親と二女は夫婦に
ラリーの供述どおり、警察はジョンさんの遺体を発見。ラリーは第一級殺人の容疑で、そして偽りの名義を用いて彼の妻になりすましていたアマンダ、そしてアナは第二級殺人の容疑で起訴された。
アナは「妹は父と恋愛関係にあり、ジョンは邪魔者だった」と驚きの犯行動機を口にしていたが、その後に「妹と父親はメタンフェタミン中毒。ふたりが私に手を下すよう強く求め、躊躇していると私の子供に危害を加えると脅してきた」と主張したという。
昨年7月にラリー被告が、続いてアマンダとアナの両被告が有罪答弁を行っている。
■姉は利用されたのか
息の根を止めたのはアナ被告だが、遺体の切断や埋葬を積極的に行ったのは父親と妹だった。さらに翌月には涼しい顔で結婚式を挙げたふたりに、アナ被告は「自分は利用された」と感じるようになったという。
ラリー被告には仮釈放なしの終身刑、そしてアナ被告には懲役40年の実刑判決が予想されているが、婚約者を裏切ったアマンダ被告には、それ以上の量刑が下るだろうか。世間を仰天させた被告3名について、判決は来月マクドウェル郡巡回裁判所で言い渡されるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)