脳死した1歳息子の臓器を提供 父は「君は英雄だ、誇りに思います」と敬礼で見送り
幼くして脳死を宣告され、臓器提供者になった我が子。つらい決断を下した父親は、「息子の一部は今も生きているんです」と語った。
■敬礼で見送った父
お別れの日、男性は息子の小さな体に身を寄せ、「僕の息子よ、君を誇りに思う」と話し、小さなおでこにキス。目に涙を溜め息子に敬礼し、「君は英雄だよ」「そう、ヒーローなんだ」と話しかけて見送った。
たった1歳。短い人生ではあったが、息子は臓器提供により重い病気で苦しむ患者を救うことになった。心臓は生後半年の男の子に、肝臓は生後3ヶ月の女の子に、そして腎臓は成人に提供される予定だという。
■家族の思い
男性は「臓器を提供することで、息子の一部は今後も生き続けるんです」「奇跡を望んでいた3人の患者さんたちにとって、息子はまさに奇跡そのものです」とコメント。
あまりにも突然訪れた、愛する子供との別れ。悲しみに耐えながらも立派に見送った家族について、「つらかったでしょう、でも良い決断を下したと思う」「すごい勇気に胸を打たれた」という声が噴出している。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)