凍結道路で制御不能の車が猛スピードで迫り… 家族を守った母が死亡
まだ20代。若く家族思いでもあった母親が、子供と夫を守るために咄嗟の行動に出た。
家族の身に危険が迫ったことを知ったまさにその瞬間、女性が前に飛び出し盾になった。見事に家族の命を守ることに成功したものの悲しい結果になったことを、『The Sun』などが報じた。
■雪道でまさかの事故
ロシアで暮らしていた女性(26)が、先日、夫と一緒に2歳の息子を連れて外に出た。目的地は、息子の保育園。そこに行くため通らねばならない道は交通量が多い上、その日は道路に積もった雪が凍結していたようだ。
そこで家族は慎重に歩きながら、園を目指すことに。だがある瞬間、60代の男性がハンドルを握る車がスリップし、コントロール不能な状態に。猛スピードで家族に向かってきたため、安全な場所に逃げることは不可能だった。
■泣き崩れた夫
「車が突っ込んでくる」。そう気づいた瞬間に女性は夫と息子の前に飛び出し、命がけでふたりを守ろうとした。
次の瞬間、はね飛ばされた女性はふたりを覆うように倒れ込み、意識不明に。そうまでして守りたかった息子と夫は大きな怪我を負わずにすんだが、夫は激しく動揺し、その場で泣き崩れた。