「東京駅をぶち壊したい」を丁寧に言うと… 社会性フィルター抜群の表現が話題に

「東京駅の魅力」に関する表現がツイッター上で話題に。社会性フィルターを通さずに読んでみると…。

2021/01/28 05:45

京都でお茶漬けを出されるとつい身構えてしまうように、ときには「本音」と「建前」を上手に汲み取るのが、人間関係を円滑にするコツ。

現在ツイッター上では、とある表現が話題になっていることをご存知だろうか。


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■話題の「一文」は…

注目を集めているのは、ロケット開発会社「インターステラテクノロジズ」の代表・稲川貴大氏が25日に投稿したツイート。

投稿には「ゴジラが東京に来た時、象徴になる場所はやっぱり東京駅がいい」という一文が書かれたポスターの写真が確認でき、これに対し稲川氏は「『東京駅をぶち壊したい!』を社会性フィルター通すとこういう文面になるのか」と解釈している。

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■言葉の主を知って納得

一読しただけでは頭にクエスチョンマークが浮かんでしまうが、じつはこちらの文章は、映画監督・樋口真嗣氏より寄せられたもの。

樋口氏は平成『ガメラ』シリーズや『シン・ゴジラ』などを手がけており、これらの怪獣が活躍する映画といえば、舞台となる都市の象徴的な建物が粉々に粉砕されるのがお約束である。

ポスター

ちなみに話題の写真は「My Start Station」と題し、東京駅を「はじまりの駅」として各界の著名人が東京駅に対する自身の思いを寄せているもの。

「ゴジラが東京に来た時、象徴になる場所はやっぱり東京駅がいい」という言葉を、樋口氏の立場を理解した上で再翻訳してみると、確かに「東京駅をぶち壊したい!」という本音がうっすら見えてこないだろうか。


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■翻訳センスに脱帽

社会性フィルターを通さずに文章の本質を捉えた稲川氏のツイートを受け、他のユーザーからは称賛と共感の声が続出。

「ゴジラたちに壊されるのはランドマークタワーのステイタスですからね」「表現力って面白いな…」「大人の表現だけど、要はそういうことですよね(笑)」といった声が多数上がっていた。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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