峰なゆか、漫画『AV女優ちゃん』で描くリアル 「男の人も女の人も“AV観”が変」

『AV女優ちゃん』第一巻を発売した峰なゆか氏にインタビューを実施。結婚や育児についても話を聞いた。

■結婚は仕事上のデメリットが大きい

峰なゆか

―――出産で言いますと、峰さんは昨年4月に結婚と出産を同時に発表されましたよね。「メリットがないと結婚はしたくない」と過去のインタビューでおっしゃっていたり、結婚にあまり前向きではないのかなと思っていたので驚きました!

峰:前向きじゃないというより、興味がないんですよね。私の場合、仕事上のデメリットも大きいです。


デート企画もこれまでみたいにはできないし、「これこれな流れで28才男性とセックスしたんですけど」とかも「誰だ、そいつは! 結婚して子供もいるのにどういうことだ!」」ってなるから、書きにくいじゃないですか(笑)。


“結婚した人枠”になって、「お子さんいらっしゃるから大変ですよね?」なんていう風に言われて、ハードな仕事もあんまり任せてもらえなくなることもあるんだろうなと思います。本当は、全部ずっとひた隠しにしていきたかった…。


―――発表しないという選択肢も少しは考えましたか?

峰:いやいや! それは親子で外出するのもキツいし、18年間くらい内緒にするのはちょっと果てしないです(笑)。


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■育児は猫を飼い始めたときの感覚と似ている

―――子供ができて考え方が変わった、なんて話もよく聞きますが、お子さんがいる生活はいかがですか?

峰:実感がないだけかもしれないんですけど、変わってないですね。ちょっと怒る人がいそうだなと思って言ってなかったんですけど、猫を飼い始めたときの感覚にめちゃくちゃ似てるんですよ。


―――猫を飼い始めたときですか!?

峰:猫を飼うことに対して、子供の頃から親に「絶対に世話しなくなるからダメ」と言われていて、私なんかにあんなにかわいい猫ちゃんのお世話はできないんだ、って思ってたんです。


それで、猫を飼うのをずっと躊躇してたんですけど、あるとき、当時付き合ってた彼氏に「猫飼いたかったんでしょ?」って、猫を渡されて。


最初はあわわ…ってなったんですけど、一緒に暮らし始めたら「ちゃんと世話できるじゃん。猫ちゃんいる生活、楽しいー!」って感じで(笑)。


赤ちゃんは急に渡されたわけじゃなくて、自分で作ろうと思ったんですけど、世間で育児はすごく大変って言われてるのに私なんかにできないんじゃないか…と思ってたんです。


でも、いざ家に来てもらったら「赤ちゃんいる生活、楽しいー!」って感じです。「子供をペット感覚で育てる」って定番の批判ですけど、私は子供と同じくらいうちの猫を愛してますし、ペットを大事にしている人に失礼ですよね。

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