激痛を訴えるも医師は信じず 四つん這いで移動する男性の映像に衝撃
脚の痛みを取り除いてほしい。その一心で病院に向かった男性を、医療スタッフはまったく信じなかった。
体の痛みに苦しみ病院に行ったものの、「不安症だ」と決めつけられた男性。その後に病院から這い出し別の場所で診察を受けた男性について、『New York Times』などが伝えた。
■屈辱的な思い
2018年のこと、カナダで暮らす男性(45)が、脚の激痛に耐えられなくなった。そこで病院に向かい、症状を説明。その際に、「僕は双極性障害の薬を服用しています」「でもここ7年は安定した状態です」と伝えた。
その後、同病院の医療スタッフはMRI検査を実施。それでも異常を確認できなかったことから、精神科医にバトンタッチし、男性を任せたという。そうしてようやく得られた診断名は「不安症」。痛みは精神的なものと決めつけられ、カルテにも「双極性障害で受診」と記された。
■さらなる追い打ち
激しい痛みを信じてもらえなかった男性は、仕方なく帰ることに。しかし自力では歩行できず、四つん這いで出口を目指すしかなかった。
這いながら出口に向かう男性を見たスタッフは、手を貸すどころか「もう大きな男の子でしょ、強いんでしょ」「さあ、大きい子、立ってみなさい」などとからかった。やっと外に出た男性をタクシーに乗せてくれたのは、警備員だったという。