中年夫が犬のリードで若い妻と夜のお散歩 ロックダウン下で罰金刑に

自宅内で何をしようと夫婦の勝手だが、公の場でその光景を見せられるのは、良い気がしない。

2021/01/17 17:20

首輪をする男
(MDBrockmann/Photodisc/Getty Images Plus/写真はイメージです)

夜間外出禁止令が出ていたにもかかわらず、ある夜、かなり年下の妻が引く犬のリードを夫がつけて、町を歩いていた夫婦。当然のように警察に呼び止められたことを、カナダの『La Tribune』やイギリスの『Mirror』などが報じた。


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■40歳の夫と24歳の妻が…

カナダ・ケベック州のシェルブルックという町で9日夜9時頃、異様な恰好で散歩をしていた中年の男と若い女が、警察官に呼び止められた。ふたりは夫婦で、24歳の妻に犬のリードで引かれる40歳の夫の表情は、嬉しそうだったという。

しかし、人間を動物のごとく扱うのは嫌悪や不快な感情を催させる行為であり、内容によっては軽犯罪法違反にも相当する。

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■「犬の散歩は大切な日課」

さらに、ケベック州ではロックダウンによる厳しい夜間外出禁止令が敷かれ、夜8時から朝5時までは外出禁止だ。

そう告げる警察官に、夫婦は「これは大切な運動」「犬の散歩は許可されているはずだ」と主張。反省はおろか、ひたすら悪態をついたという。

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■夫婦で計25万円もの罰金

夜間外出禁止令においては、救急医療機関や薬局の利用、食料品の買い物や運動と同様に、犬の散歩も自宅から1 km以内の範囲で認められていた。

とはいえ、警察官が人間の中年の男を「犬」として認めるわけがない。ロックダウンに違反した責任は重いとして、夫婦にはその後、それぞれが1,546カナダドル(日本円で約12万7,000円)の罰金を支払うよう命じられた。


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■新型コロナ感染者が68万人を突破

新型コロナウイルスの感染者が累計で68万人を超えたカナダでは、死者も17,300人を突破。ケベック州ではモントリオールが危機的状況にあり、医療機関ではトリアージ(命の選択)が始まろうとしている。

ケベック州首相のフランソワ・ルゴー氏は、声明のなかで「この危機的状況に打ち勝つべく、我々州民は心を合わせ、一致団結できるはずだ」と述べ、ロックダウンへの協力とソーシャルディスタンスの徹底を呼びかけている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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