新型コロナで有名美容整形外科医が急逝 身をもって教えたマスクの重要性

念入りな手洗いや消毒とともに、新型コロナウイルスから身を守るため、とても重要になっているマスクの着用。ところが…。

2021/01/17 05:30

美容整形外科
(phildate/Photodisc/Getty Images Plus/写真はイメージです)

マスクを外した患者の顔に、かなり近づいて手術や施術を行う美容整形外科医たち。患者がウイルスを持ち込めば、それに命を奪われる可能性すらある。

1日も早く新型コロナウイルスのパンデミックを収束させる必要があることを、ひとりの医師が自身の死をもって教えた。英米のメディア『Mail Online』『MSN』などが報じている。


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■肺炎がいきなり重症化

米国・ロサンゼルスのビバリーヒルズにクリニックを開業し、セレブやマダムの顧客を多数抱えていた、業界では著名な美容整形外科医のペイマン・シモーニ博士(50)。彼が1月8日、新型コロナウイルスへの感染が原因で死亡した。

2人の子のよき父親でもあった博士。基礎疾患もなくまだ50代であるため、少し休業すれば大丈夫だと誰もが思っていたが、いきなりの肺炎症状に続き、血栓ができたことで、致命的な脳出血に見舞われたという。

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■医師がマスクをしていても…

博士が営むクリニック「Simoni Plastic Surgery」は、バストや鼻筋の手術、そして注射で唇をふっくらとさせる豊唇術の腕が良いと評判で、大勢の顧客を持っていた。

手指およびクリニック内の消毒を徹底して行っていたシモーニ博士だが、彼の仕事には「隙」がある。豊唇術はマスクをしていない顧客の真正面に座り、口元に顔を近づけながら行われるのだ。

マスクばかりか、フェイスシールド、キャップ、ゴーグルなど厳重なガードが必要であろう医師たち。しかし博士は、キャップとマスクのみ着用していたようだ。

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■マスクを外した顧客が咳