服役囚6人が手作りロープで脱獄し逃走 再逮捕されれば刑期加算は免れず
頭の中で脱獄の方法を思案し、誰と協力し合うか仲間をじっくりと見極める。そんな服役囚は多いのだろうか。
米国・カリフォルニア州の厳戒警備の刑務所で脱獄が発生したことを、『San Francisco CBS Local News』ほか多くのメディアが報じている。
■郡保安官事務所が発表
服役囚の脱獄が起きたのは、サンノゼの南東に位置するカリフォルニア州マーセド郡のダウンタウンにある郡立刑務所。
19歳から22歳までの6人の男の服役囚が脱獄し、行方を追っていることを、保安官事務所がFacebookから発表した。現在も逃走中だが、武装している可能性が極めて高いという。
■手作りのロープで屋根から…
6人の服役囚の脱獄が発覚したのは、1月10日。その後の調べで、彼らは9日深夜、手作りのロープを使用して刑務所の屋根に上り、敷地の外に出られる部分から降りたことがわかったという。
郡保安官事務所は、「逃亡した6名を一刻も早く見つけ出すよう、緊急のタスクフォース(機動部隊)を発足させた」と述べている。
■殺人事件を起こした者も
脱獄した6名の服役囚は、カリフォルニア州出身のホルヘ・バロン(20)、ガブリエル・フランシス・コロナド(19)、マヌエル・アレン・レオン(21)、アンドレ・ヌネス・ロドリゲス・ジュニア(21)、ファビアン・クルス・ロマン(22)、そしてオレゴン州出身のエドガー・エドゥアルド・ヴェンチュラ(22)。
殺人事件を起こした者もおり、保安官事務所は「不審人物を見かけても決して近づかず、ただちに通報を」と住民に対して呼びかけている。
■協力者にも重い処罰
世界的にみても、脱獄した服役囚のほとんどが身柄を取り押さえられ、刑務所に連れ戻されている。そこで「逃走罪」や「加重逃走罪」、そして天井や壁を壊したことによる「器物損壊罪」などに問われ、刑期がさらに加算されてしまう。
また多くの場合、脱獄のための各種ツールを持ち込み、その後の逃走に協力する者がいる。日本も含め多くの国の裁判所が、苦しい服役生活から逃げたい受刑者の心理を理解する一方、協力者の「逃走援助罪」には予想以上に重い罰を下す模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)