寒さに震えるホームレスを見かねて… 夫の優しさに妻は「惚れ直しました」
暗い話題ばかりのコロナ禍で、人々はこんな温かい話題を求めているのだろう。
アメリカで今、YouTubeにアップされた1本の動画が「心温まる」「感動した」と話題になっている。事情を抱え、失業し、人生に絶望しているホームレスたち。誰もなりたくてなっているわけではないという気持ちが、ひとりの男性にある行動を起こさせたのだった。
■当時の気温は4.5℃
米国・カリフォルニア州のフレズノ市である日の夜、1台の車がマクドナルドの駐車場に到着した。夜食をテイクアウトしようと訪れた、若い夫婦のものだった。
当時の気温は4.5℃と冷え込んでいたなか、夫の目に飛び込んできたのは、飲み物を手にし、ズボンを履いていないホームレスの男性だった。
■妻を車に残し夫は…
「ちょっと待ってて」と言われ、車に残された妻は、キョトンとしながらも夫の行動を見守った。だがホームレスに近寄り、何やら話しかけている夫の様子が不安になり、スマートフォンで録画することにしたという。
すると人目もはばからず、夫は穿いていたスウェットパンツを脱いでしまった。さらにそれをホームレスの男性に手渡すと、ハグを交わしてから車に戻ってきた。
■敬意を忘れなかった男性
男性は、フレズノ市内に暮らすダニエル・リチャーズさん。撮影したのは妻のドミニクさんだった。ダニエルさんが「もしもこのズボンをあなたに差し上げたら、はいてくださいますか?」と丁寧に尋ねていたこともわかっている。
夫の突発的かつ大胆な行動に驚いてしまった妻も、その優しさと礼儀正しさに感銘を受け、涙が溢れてしまったそうだ。
■親切心で人に声をかけた経験
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,880名を対象に調査したところ、「知らない人に親切心から声をかけたことがある」と回答したのは全体の57.1%だった。
男女とも50~60代で割合が高いが、若い世代のトップは10代女性の61.6%と同男性の48.5%。幼少期に愛情深く育てられた経験が、よい形で反映されているのかもしれない。
なお、CBS局の『Inside Edition』が「Good Samaritan Gives Homeless Man His Pants」として紹介したこのたびの動画の閲覧回数は、約44万回。2.2万もの「いいね!」がつき、ダニエルさんを称えるコメントが多数寄せられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,880名 (有効回答数)