菅義偉首相、「国民皆保険」見直しともとれる発言に物議
菅義偉首相が13日の会見で国民皆保険の見直しともとれる発言を行い、ネット上で物議を醸している。
■医療崩壊回避のための医療法改正
質疑応答に移ると、ビデオニュース・ドットコムの神保哲生氏から医療法改正、感染症法改正について今国会で実現させる予定なのか質問が飛ぶ。
すると、「感染症法の改正は検討している」としながらも、「国民皆保険、そして多くの皆さんが診察を受けられる今の仕組みを続けていく中で、今回のコロナがあって、そうしたことも含めて、もう一度検証していく必要があると思っている。それによって必要であれば、そこは改正するというのは当然のこと」とコメント。
また医療法については「それも検証する必要があると思っている」と繰り返し、終始歯切れが悪いまま。今国会で実現させるかの明言すらなかった。
■加藤官房長官も火消しに…
この国民皆保険の見直しともとれる発言に、ネット上では大ブーイング。「しれっと国民皆保険破壊」「国民皆保険を見直す? とか意味不明だし」「いつもの言い間違いや言葉足らずの域を超え、もはや自身が何を語っているのかも分からない状態」と辛辣な言葉が相次いでいる。
14日に行われた定例会見で、加藤勝信官房長官はこの菅首相の発言について、「国民皆保険制度という根幹をしっかり守っていくなかで、こうしたものをどう考えていくのか。検証しながら検討していきたいと、おっしゃられたと思う」とフォローするなど、火消しに回っていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)