「野獣」の異名そのままだった31歳の総合格闘家 姉と妹を刺して逮捕
今までの努力、栄冠、名声などが、すべて水の泡になってしまったUFC格闘家。精神疾患に人生を狂わせられた可能性も。
プロの格闘家でありながら、闘争心の矛先を誤ってしまったひとりの男。アメリカ・フロリダ州でこのほど、UFCの選手が殺人未遂の容疑で逮捕された。英米の『THE GUARDIAN』や『ESPN』などが報じている。
■軍用の鋭利な刃物で…
フロリダ州パームビーチ郡のデルレイビーチ市で1月7日朝、「野獣」の異名をとるUFC格闘家のアーウィン・リヴェラ(31)が、殺人未遂容疑で逮捕された。
その日の未明、自宅のベッドで眠っていた33歳の姉と22歳の妹を襲い、全身の複数個所をブラスナックルと呼ばれる軍用の鋭利なナイフで刺した疑いが持たれている。なお、プライバシー保護のため姉妹の氏名は公表されていない。
■緊迫した事件現場
119番通報をした隣人は、7日早朝、玄関のドアを激しく叩く音に起こされた。そこに立っていたのは全身血だらけの女性で、「兄が私たち姉妹を殺そうとしている」と泣き叫んでいた。
リヴェラ家の玄関ドアは開いており、血だらけで歩くリヴェラの姿があった。通報により現場には緊急車両が続々と到着。道路脇に倒れ込んだ妹は、ただちに病院に救急搬送された。
■姉は危険な状態
22歳の妹は、背中や頭、腕を刺されたものの意識はしっかりとしており、デルレイビーチ警察の捜査官とも会話ができる状態だ。
それによると、事件当日リヴェラの自宅を訪れた姉妹は、夜になり寝室のベッドを借りて休んだが、いきなりの激痛で目が覚め、何とか現場から逃げ出したという。ただし、背中と顔、腕、手、そして肺に至るほど深く刺された姉は危険な状態が続いている。
■一体なぜ…
逮捕に抵抗することなく、その後の事情聴取でも「姉と妹を殺そうとした」と犯行を認めているというリヴェラ容疑者。しかし、動機については「自分のなかにある“より強い力”が『そうしろ』と命じてきた」と訳のわからないことを話しているという。
UFCの関係者は、メディアの取材に「リヴェラはこのところ精神的な問題を抱えている様子だった」と話しており、詳しい検査が行われるものとみられている。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)