コロンビア大学副学長を小児性暴行事件で起訴 被害者は13歳未満
世界に誇るコロンビア大学の副学長を務めているという栄誉とプライドはどこへ…。
世界屈指の名門大学のひとつである米国のコロンビア大学で、大きな権力を握る副学長が小児性犯罪の容疑で逮捕・起訴された。『NBC』『CNN』ほか、米国の主要メディアが続々と報じている。
■既婚者でありながら…
ニューヨーク州に本部を置くアイビー・リーグの一つ、コロンビア大学のマルセロ・ベレス(Marcelo Velez)副学長が、小児に性的暴行を働いたとして今月5日、ニュージャージー州バーゲン郡のウッドクリフ・レイクにある自宅で逮捕された。
ベレス容疑者は既婚者で、年齢はメディアにより55歳、あるいは56歳と伝えられている。
■「捜査には全面的に協力」
その後、正式に起訴されたとの報告を受けた大学側は、広報担当者がメディアの取材に対応。警察の捜査に全面的に協力していることを明らかにした。
また、ベレス容疑者は修士号取得のために新設された継続教育学部の顧問委員、およびキャンパス拡張事業の副責任者を務めていたが、しばらく休職となるとのことだ。
■被害者は13歳未満の子供
逮捕のきっかけは、ウッドクリフ・レイク警察に「子供が性的暴行を受けた」という被害届が提出されたことだった。被害者については、年齢は13歳未満とだけ明かされている。
バーゲン郡検事局は捜査の末、事件現場をベレス容疑者の自宅であると特定。その身辺について念入りな捜査を行ったとし、同容疑者は性的虐待および性的暴行、子供の命を危険にさらした容疑など、複数の罪に問われるものとみられる。
■重い責任と立派な肩書き
ベレス容疑者は、ニュージャージー州立の名門ラトガーズ大学で土木工学を学んだ後、コロンビア大学でビジネスの学位を取得した。
1995年からは、1,000億円規模の予算で東京ドームの1.5倍の面積を開発する、同大学のキャンパス拡張事業『マンハッタンヴィル・ディベロップメント』に携わり、財政管理や業務の監督にあたるなど、副責任者として重要な任務をこなしてきた。
学生、教職員、保護者、卒業生、教育関係者ほか、このニュースには大勢の人が強いショックを受けている模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)