強姦目的の親戚をメッタ刺しに 10代女性に正当防衛は認められるか
酔った男にいきなり襲われそうになった女性が必死に抵抗し、その結果、相手は死亡。当局の今後の対応に、注目が集まっている。
親戚にナイフをいきなり押し当てられ、強姦されそうになったとしたら…。そんな恐ろしい経験をした女性が、被害を回避するために命がけで抵抗し、親戚を死なせてしまったことを、『Times of India』などが報じている。
■10代女性に迫った危険
1月2日午後8時頃のこと、インドのタミル・ナードゥ州で暮らす19歳の女性が、屋外に設置されているトイレに用を足しに行った。
しかしそこは薄暗く、女性はすぐそばに男がいることに、まるで気づかなかった。男は女性のいとこで、無職かつアルコール依存症の24歳。妻と子供もいるが別居中で、窃盗を繰り返すなどして家族・親族に迷惑をかけていた。
この日もビールを飲みながらうろつき、たまたまひとりでいた女性を発見。ナイフを持っていたことから、「これで脅せば騒がない」「強姦してしまおう」と考えたようだ。
■壮絶な抵抗
すでに泥酔していた男は、いきなり女性に飛びつきナイフを首に押し当てた。女性が「やめて」と懇願しても男はそれを無視し、服を脱ぎ始めたという。
だがその瞬間に、女性は「抵抗するなら今だ」と判断。一瞬の隙を狙って男の頭を両手でつかみ、すぐ近くに生えていた木の幹に叩きつけた。この衝撃で男がナイフを地面に落としたため、女性はそれを急いで拾いあげ、さらなる攻撃に及んだ。