平均体重の4倍もあった世界最大のちびっこ力士が21歳で死亡 急性腎障害か
平均体重で生まれるも2歳で体重は34キログラムを超え、小学校では100キロ台を維持していた。
驚くほどの食欲で、並外れて大きくなっていったロシアのある男の子。やがて彼は「世界最大かつ最強のちびっこ力士」と呼ばれるようになったが、年末に21歳で亡くなっていたという。英米のメディア『Mirror』『People』 などが悲しいニュースを報じている。
■ベビーカーを5台壊す
今から十数年前、「世界最大かつ最強のちびっこ力士」として各国のメディアに紹介されるようになっていた、ロシア・カバルダバルカル共和国出身のジャムブラト・カトコフ(Dzhambulat Khatokhov)くん。その名に聞き覚えがある方もいることだろう。
あまりの重さで、ベビーカーを5台壊したエピソードもある彼の乳幼児期。大変な食欲で巨体化する様子に、大人たちは揃って「君はカバルダバルカル共和国が生んだ初の相撲レスラーとして大活躍する」と声をかけていたそうだ。
■あだ名は「グラディエーター」
こうして3歳からダンベルでのトレーニングを始めるようになったジャムブラトくんは、6歳のとき体重が同年齢の男児の4倍という95.2キロにもなり、靴のサイズは28.5センチに。
国内外の多くのメディアに紹介され、そこで大人の選手を相手に堂々と相撲あるいはレスリングをする姿に、小学校の友人からは「グラディエーター」と呼ばれていたという。
ただし母親のネルヤさんと共にテレビに出演すると、お茶の間からは「これは大人による虐待だ」「この子を早死にさせたいのか」などと母親への批判の声が相次いだ。
■9歳で体重が146.9キロに
体重は9歳で146.9キロ、13歳で180.0キロにもなり、いよいよ健康上の問題を無視するわけにはいかなくなったジャムブラトくん。
当時レスリングコーチだったカザン・チュスワズコフさんは、「普通はランニングやエクササイズも組み合わせるが、彼はそれがほとんどできなかった」と話し、ある医師は「このままでは糖尿病、癌、心臓病になる」と警告した。
だが母親のネルヤさんは「この体格と技能は神様からの授かりもの」と答えるのみで、ステロイドを使用という噂もきっぱりと否定していた。
■五輪金メダルの夢砕ける
その後、「将来は五輪の金メダリストになりたい」と話し、レスリングの道に本格的に進んでいたジャムブラトくんだが、12月29日、首都ナリチクの病院で死亡していたことを同共和国のマスレスリング連盟がSNSで発表した。
死因については、少し前から急性腎障害を患っていたとの情報が有力視されている。これは数時間から数日のうちに急激に腎機能が低下するもので、老廃物を尿から排泄できず、体の水分と塩分のバランスを調節できなくなると、緊急で透析治療などの治療が必要になるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)