「置き配」を悪用した連続窃盗事件 別業者が置いた荷物を盗む配達員を逮捕

気軽でよいと評判のサービスにも、「いつかはこのような盗難事件が起きると思っていた」という声はあったようだ。

2021/01/02 08:00

置き配

宅配の荷物は対面での手渡しが確実だが、コロナ禍においては玄関前に置いておく「置き配」という配達方法を希望する顧客が急増している。そんな中、起きているのが第三者による窃盗行為だ。

米国のある町で、思わぬ職業の人物が逮捕されたことを、『NEW YORK POST』などが報じている。


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■警察が動画をSNSに公開

米国・ミズーリ州セントチャールズ郡で12月15日から17日にかけて、ウェンツビル地区を中心に、民家の玄関先に届けられていたはずの段ボールが、次々と盗まれるという事件が起きた。

警察は町の防犯カメラの映像をもとに、一連の事件は同じ犯人によるものと断定。15日のある犯行を捉えた動画をSNSに公開し、情報提供の協力を市民に呼び掛けた。

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■犯人は別の配達員

有力な情報が多数寄せられたことにより、警察はアリッサ・ジョージという22歳の女を逮捕。なんとAmazonの配達員で、リースの配達用トラックで堂々と犯行に及んでいた。

ジョージ容疑者は逮捕と同時にAmazon社を解雇されたが、運転していた男も共犯の疑いがあるとして、現在も警察の取り調べが続いている。

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■誰もがよく目にする光景

動画では、ジョージ容疑者が、別の宅配業者により玄関前に置き去りにされたらしき荷物を見つけ、そちらに近づいてさっと盗み、トラックの助手席に乗り込む様子が確認できる。

家人が留守にしている家庭と、段ボールを手に小走りでトラックに戻る配達員。その行動に、不自然さはまったく感じられない。

こうして盗まれた荷物は、少なくとも20個。クリスマスギフト、食料品、生活雑貨、衣料品、家電製品などが中心で、被害総額は約8万円を超えているという。


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■食材宅配サービスの利用は?

しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,844名を対象に調査したところ、「新型コロナウイルスの影響で食材宅配サービスの利用が増えた」と回答したのは、全体の13.9%。

外出自粛のときに役立った、店に出かけること自体が不安だ、あれこれ選ぶのが楽しい、など理由は様々あるようだ。

新型コロナの影響で食材宅配サービスの利用が増えた人の割合

このコロナ禍においては、「玄関前に置く」というサービスがもてはやされているが、盗まれては元も子もない。特に食品の場合、安全のためにも他人が触れないことが重要になる。留守にせず、対面での受け取りを心掛けたいものだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年9月18日~2020年9月23日 
対象:全国10代~60代の男女1,844名 (有効回答数)

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