飼い犬のしつけをめぐって大喧嘩 60代父親と30代息子が共に死亡
気性の荒いピットブルを飼っていたその家庭。突然襲われたのは、それを知らない6歳の子供だった。
飼い犬の問題をめぐり、殺し合いの喧嘩をしてしまった親子。それぞれに、あまりにも短気で短絡的だったようだ。珍しい話題を、米国のメディア『Fox10 News』『The Kansascity Star』 などが伝えている。
■挙句の果てに双方が死亡
米国・アラバマ州のワシントン郡で12月19日、60歳の父親と32歳の息子が大喧嘩を繰り広げ、挙句の果てに双方が死亡するという事件が起きた。
喧嘩の原因は、父親のジェームズ・コーカーが飼っていたピットブルの攻撃性や、しつけの悪さにあった。
■「父は激怒するだろう」
ジェームズの息子ニコラスはその日、父親の飼い犬であるピットブルが、自分が交際している女性の6歳の子供に襲い掛かったことを知り、激怒した。
ニコラスはショットガンを手に、父親の留守中にその犬を射殺。その場にいた兄に「お父さんがこれを見たら、ただじゃ済まない」と言われて口論になり、毒づきながら現場を去っていた。
■腹を撃たれ首に向け発砲か
帰宅した父親は、ニコラスの兄から事実を聞いて逆上。追いかけて車を停止させると、ただちに銃を握りしめ、ニコラスに銃口を向けたことがわかっている。
郡保安官事務所は、「父親のジェームズが息子ニコラスの腹部を撃ち、続いてニコラスも自分の銃で撃ち返し、それが父親の首に命中。共に出血がひどく現場で死亡した」などと発表していた。
■父親は息子を撃ち自殺か
ただし、ニコラスと交際していたアリエル・アンダーソンさんは「撃ち合ったというのはただの憶測。真実は違う」と、郡保安官事務所の発表した内容を否定。父親は息子を撃った後、自殺したと主張しているようだ。
父親のジェームズは2012年、別の息子に3度も銃を発砲したことがあった。軽症であったため、殺人未遂ではなく暴行罪で逮捕されたのみだったという。
現在は、親子ふたりの遺体から摘出される銃弾などの物的証拠を含め、検死の結果に注目が集まっている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)