野良犬の群れに襲われた20歳女性 顔の皮膚と肉をはぎ取られる重傷
親しみを感じても、安易に近づいてはならない野良犬。空腹で、非常に攻撃的になっていることもあるのだ。
世界各地に野良犬は存在し、時には人間社会にむごたらしい被害をもたらすこともある。集団で現れれば、人間は全く太刀打ちできないのだ。恐ろしい話題を、英国のメディア『The Sun』『EMINETRA』などが伝えた。
■集団で現れた野良犬
ロシア・ブリヤート共和国の首都であり、気温がマイナス20度以下にもなるウラン・ウデ。この町の路上で、20歳の女性が集団で現れた野良犬に襲われ、体中の皮膚や肉を食いちぎられてしまった。
悲鳴に気付いた住民が棒を振り回し、フェンスを叩くなど大きな音を立てて犬を追い払ったことで保護された女性は、ブリアティアにある病院に救急搬送された。
■死の淵をさまよう女性
激痛および大量出血によるショックで、女性はすでに意識を失っていた。医師によれば、顔面の負傷が最も重く、眼球は残っているものの瞼や頬を食いちぎられ、傷は部分的に骨にまで達しているとのこと。
外科医、脳神経外科医、外傷専門医、耳鼻咽喉科医、皮膚形成外科医らがチームを組んで治療にあたる模様だが、傷口の炎症と野良犬の唾液も含めた細菌感染は非常に深刻で、女性は血圧が低く、現在も死の淵をさまよっているという。
■射殺されたのは1匹だけ
野良犬は10頭以上いたとみられ、うち1頭は警察が現場で射殺したが、その他は逃げた。空腹の状態で町をうろつくことが、最も恐ろしいという。
さらなる犠牲者を出さないため、警察および保健当局の職員が引き続き町のパトロールにあたり、住民に注意を呼びかけている。問題の野良犬たちは見つけ次第、駆除する予定だ。
■犬に噛まれたら必ず病院へ
犬の唾液には菌やウイルスが存在し、特に心配されるのが土の中に存在する破傷風菌と、致死率100%の狂犬病だ。野良犬は、狂犬病ワクチン接種を受けていない。
また、すべての犬の2~5割が保有と言われているパスツレラ菌も危険だ。免疫力が落ちている時や糖尿病患者、高齢者では壊死性筋膜炎、骨髄炎、腱鞘炎、関節炎、そして呼吸器感染症につながることが確認されている。
こうしたことから、たとえ飼い犬であっても、噛まれた場合は必ず外科の受診が必要だという。
・合わせて読みたい→性器は破裂状態で輪姦の疑いも 30ヶ所を刺されメスの野良犬が死亡
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)