『鬼滅の刃』ブームがこんなところにも… 各地で感じた作品愛に感動
2020年、漫画・アニメ・映画と大ヒットした『鬼滅の刃』。全国各地で話題に。
2020/12/30 06:15
2020年に社会現象を巻き起こした作品といえば、『鬼滅の刃』を思い浮かべる人が多いのでは。同作品のブームに乗って話題になった場所も複数あるが、今回はしらべぇ編集部が取材した3つの場所を紹介しよう。
■仏教に通じる言葉も
『鬼滅の刃』は、登場人物の強い生き様や名言も人気のひとつ。劇場版アニメでキーパーソンとなった煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)も、作中で印象的なセリフを残した一人だ。
東京都・墨田区にある「真宗大谷派 本明寺」では11月頃、寺院の外にある掲示板に煉獄さんの名言を取り上げている。
とくに、寺院の住職が大切にしているのが「老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」という部分。この言葉は仏教の「老病死」に通じるものがあるという。
「お釈迦様」の出家の動機は「老人」「病人」「死人の屍」を見たことだといわれている。こうした人間が避けることのできない老・病・死を踏まえ、生きることを明らかにするのが仏教であり、煉獄さんの言葉にもその心が感じられると語ってくれた。
■装飾に気合を入れる映画館も
また、劇場版アニメ公開後、同作品を猛プッシュしている様子が伝わる映画館も。11月某日、東京都・練馬区にある映画館『 T.ジョイSEIBU大泉』を訪れると、主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)のトレードマークとも言える市松模様の羽織を身に着けたマネキンが出迎えてくれた。
そしてロビーを進むと、中心には大きな作品パネルがあり、その上には鬼が嫌う「藤の花」を模した装飾があるという粋な演出まで。また、その隣には作品の登場人物を折り紙で作った作品も飾られていた。
細かい絵柄も手書きで再現されており、『鬼滅の刃』愛があふれるスタッフが多いことがわかった。