感染者の急増に東京都病院協会が緊急メッセージ 「医療崩壊直前です」
日々、感染者が増える新型コロナウイルス。これを受け、東京都病院協会は「緊急メッセージ」を発表した。
現在、第3波と言われている感染拡大が起きている新型コロナウイルス。感染者の急増を受け、21日、東京都病院協会が「緊急メッセージ」を発表した。
■医療崩壊の危機に緊急メッセージ
20日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者が556人となり、日曜日の発表人数としては最多を更新。また、今月の新規感染者数は1万507人と月として初めて1万人を超えた。
そうした中、東京都病院協会は「東京都病院協会からの緊急メッセージ」と題したメッセージを発表。冒頭で「現在、東京都では医療崩壊直前です」と訴えている。
■適切な医療を受けられず…
東京都病院協会からのメッセージでは、現状のまま感染者が増え続け、東京都で1日1,000人以上の新規感染を確認するような事態になった場合、「適切な医療を受けられず死亡する人が出てくることが高い確率で予想されます」と説明。
さらに、「医療従事者、特に看護師が疲弊しきってきています」とし、診療現場での疲労に加えて、感染を外部から持ち込み、病院内での集団感染を予防するために10ヶ月以上に渡って、私生活を制限されていると訴える。
続けて、「私権の制限に相当する状況です。もちろんほとんどの看護師はGOTOキャンペーンは利用できる立場ではありません」と切実な思いがつづられていた。
■強力な対応を行なうことが不可欠
「緊急メッセージ」の終盤には、最悪の場合を回避するためには、感染者数を短期間で激減させるしか方法がないとし、政府に対して「緊急事態宣言やロックダウンに匹敵する極めて強力な対応を行なうことが不可欠」との考えを示した。
今回の発表を受け、ツイッター上では「緊急メッセージ」がトレンド入り。「マジで限界状態なんだな」「ガッツリと対策するしかないかも」「医療従事者が一番大変だよ…」といった声があがっており、医療の逼迫を再認識した人もいるようだ。
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(文/しらべぇ編集部・北田力也)