母親を100回以上刺し「遺体袋を持ってきて」と通報 容疑者の死で事件は迷宮入りか

母親を118回も刺して殺した少年。複雑な性、不安定な精神状態、自殺願望に揺れた同少年が、裁判が始まる前に死亡した。

■平然とした態度に衝撃

母親を殺した少年は、その後に通報。「母を殺したので逮捕しに来て」「救急車もあったらいいね」と話し、さらに「首を絞めてから、刃物で切りつけたんだ」「呼吸も停止しているから遺体袋も持ってきてよ」などと付け加えた。

少年は警官隊が来てもまるで焦らず、「殺人容疑で逮捕する」と言われても、「容疑どころじゃないと思うけど」と返した。母親のことより、飼い猫の様子を心配していたという。


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■少年の死と父の嘆き

その後、少年は精神科のある施設で裁判を待つことに。だが裁判が始まる4日前に、18歳になっていた少年は施設で死亡した。死因はまだ報じられていないが、事件性はないとみられている。

少年を心配していた父親は「あの子にとって、母親は大事な存在でした」「だからこそ苦しんでいたのです」とコメント。精神的な問題を抱えていたとも示唆したが、当局は「軽度の自閉症はあったが、精神機能に異常を示すデータはなかった」と裁判所で明かした。

少年はなぜ母親を殺したのか。動機を含む真相の解明が望まれたが、少年が死亡したことでそれも不可能になった。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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