45メートルの崖っぷちで我が子を記念撮影 非常識な父親に批判殺到

命知らずな父親が、幼い子供二人を危険な崖の上に立たせて写真撮影。事故が起こってからでは遅いというのに…。

2020/12/20 14:30

絶景で撮影
(Nadezhda1906/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

足場が不安定な断崖絶壁で、ある父親が幼い子供ふたりを立ったり座ったりさせ、写真を撮っていた。その様子がネットで拡散され、虐待に等しいと大変な非難を浴びていることを、『Daily Mail』や『The Sun』などが報じた。


関連記事:川で溺れる子供たちを撮影し動画をシェア 遺族が見物人らに激怒

■高い崖っぷちで撮影

イギリスの人気観光地であるドーセット州ウェストベイで、ある父親のとんでもない行為が発覚した。

目撃情報によれば、8歳ほどの女の子と3歳ほどの男の子が、高さ46メートルもの断崖絶壁の上に。女の子は崖っぷちに座って足をぶらぶらさせ、父親はその光景を写真に収めることに夢中で、危険であることなど気にも留めていない様子だったという。

目撃者は「見ていてすごく不快だった。何か起きたらどうしようと、そればかりずっと心配していた」とも話している。

関連記事:女性モデルが海での撮影前に溺死 意外な疑惑から警察の調査が続く

■映える人気ロケ地

断崖絶壁のウェストベイは、2013年に放映されたイギリスのサスペンスドラマ『ブロードチャーチ(Broadchurch)』のロケ地として、一躍有名に。それ以来は観光客が絶えず、彼らのほとんどが危険な崖っぷちで写真を撮り、SNSへの投稿を楽しんでいるようだ。

ウェストベイ沿岸警備隊は、「ここはとても美しい場所だが、命の危険を冒してまでスリリングな写真を撮ることに、どれほどの意義や価値があるのだろう」と疑問を投げかけている。

愛する人たちを守るためにも、危険な崖っぷちには近づかないことが賢明だとして、「楽しい思い出だけを持ち帰っていただきたい」とも語った。

関連記事:朝日奈央、SNS運用へのバカリズムの指摘にドキリ 「何でバレたの…」

■過去にも地滑りや落石

近年のウェストベイでは、地滑りや落石が何度も起きていた。崖の周辺には、沿岸警備隊と地方自治体により作られた「崖に近づきすぎないように」と注意を促す標識も立っている。

また2012年には、20代の女性観光客が付近のジュラシック・コーストという世界遺産のポイントを歩いていて、大きな地滑りに襲われ死亡した。ここでは今年の8月にも、800トン分の落石があったという。


関連記事:「恐れていたことが起きた」 保育所の滑り台で幼児窒息死の経緯が判明

■インスタは見る専門の人も

しらべぇ編集部が、全国10〜60代のインスタグラムを利用している男女396名を対象に調査を実施したところ、「インスタは見る専門」と回答したのは全体の59.1%だった。

インスタグラムは見る専門な人の割合

危険な撮影をしてまで、SNSに写真を投稿する必要はない。そうした冷静な考え方ができるSNSユーザーでいることも、大事ではないだろうか。

・合わせて読みたい→川で溺れる子供たちを撮影し動画をシェア 遺族が見物人らに激怒

(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日
対象:全国10代~60代のインスタグラムユーザー男女396名 (有効回答数)

【Amazonセール情報】ココからチェック!