45メートルの崖っぷちで我が子を記念撮影 非常識な父親に批判殺到
命知らずな父親が、幼い子供二人を危険な崖の上に立たせて写真撮影。事故が起こってからでは遅いというのに…。
足場が不安定な断崖絶壁で、ある父親が幼い子供ふたりを立ったり座ったりさせ、写真を撮っていた。その様子がネットで拡散され、虐待に等しいと大変な非難を浴びていることを、『Daily Mail』や『The Sun』などが報じた。
■高い崖っぷちで撮影
イギリスの人気観光地であるドーセット州ウェストベイで、ある父親のとんでもない行為が発覚した。
目撃情報によれば、8歳ほどの女の子と3歳ほどの男の子が、高さ46メートルもの断崖絶壁の上に。女の子は崖っぷちに座って足をぶらぶらさせ、父親はその光景を写真に収めることに夢中で、危険であることなど気にも留めていない様子だったという。
目撃者は「見ていてすごく不快だった。何か起きたらどうしようと、そればかりずっと心配していた」とも話している。
■映える人気ロケ地
断崖絶壁のウェストベイは、2013年に放映されたイギリスのサスペンスドラマ『ブロードチャーチ(Broadchurch)』のロケ地として、一躍有名に。それ以来は観光客が絶えず、彼らのほとんどが危険な崖っぷちで写真を撮り、SNSへの投稿を楽しんでいるようだ。
ウェストベイ沿岸警備隊は、「ここはとても美しい場所だが、命の危険を冒してまでスリリングな写真を撮ることに、どれほどの意義や価値があるのだろう」と疑問を投げかけている。
愛する人たちを守るためにも、危険な崖っぷちには近づかないことが賢明だとして、「楽しい思い出だけを持ち帰っていただきたい」とも語った。
■過去にも地滑りや落石
近年のウェストベイでは、地滑りや落石が何度も起きていた。崖の周辺には、沿岸警備隊と地方自治体により作られた「崖に近づきすぎないように」と注意を促す標識も立っている。
また2012年には、20代の女性観光客が付近のジュラシック・コーストという世界遺産のポイントを歩いていて、大きな地滑りに襲われ死亡した。ここでは今年の8月にも、800トン分の落石があったという。
■インスタは見る専門の人も
しらべぇ編集部が、全国10〜60代のインスタグラムを利用している男女396名を対象に調査を実施したところ、「インスタは見る専門」と回答したのは全体の59.1%だった。
危険な撮影をしてまで、SNSに写真を投稿する必要はない。そうした冷静な考え方ができるSNSユーザーでいることも、大事ではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代のインスタグラムユーザー男女396名 (有効回答数)