妻の首を折り遺体を燃やした有名写真家 予想外の早期出所につながった驚きの理由
男はあることが原因で、自慢だったはずの美人妻を殺害し、見分けがつかなくなるまで顔と手を燃やした。
若く美しい妻を惨殺して、刑務所へと送られた男。彼はセレブな顧客を多数持つ、有名な写真家だった。突然の減刑は、それと関係があるのだろうか。イギリスの『The Sun』、ロシアの『コムソモリスカヤ・プラウダ』紙などが、興味深い話題を報じている。
■犯行には強い怨恨と計画性
2013年8月、ロシア・ウラル山脈の森林地帯で、美人モデルのユリア・ロシャギナさんが、むごたらしい遺体となって発見された。当時の年齢については、メディアにより28歳あるいは26歳と報じられている。
首の骨を折られて顔と手が燃やされるなど、犯行には強い怨恨と計画性が感じられ、警察はその後、ドミトリー・ロシャギンを妻殺害の容疑で逮捕した。
■突然の減刑が決定
2015年6月、ドミトリー被告はユリアさん殺害事件で懲役10年の実刑判決を受け、刑務所へ。だが拘置所にいた期間を含め、収監が約1年半になった2015年12月、裁判所は突然の減刑を決めた。
逮捕時から一貫して反省や謝罪の弁はなく、服役中にも「情状酌量の余地があっても良いはずだ」と訴え続けていたドミトリーの主張が認められたもので、間もなくの出所が予定されている。
■美少女モデルに出会う度に…
ドミトリーは多くの作品展を開催し、ロシアの上流社会に多数の顧客を持つ有名な写真家で、現在44歳。スヴェルドロフスク州エカテリンブルクの豪邸に暮らし、二度の結婚の相手は、いずれも撮影で知り合ったモデルだった。
撮影で出会った16歳のユリアさんに一目惚れし、その後も仕事を通じてずっと彼女を応援していたドミトリーだが、ウェディングドレス姿の彼女をインドで撮影した際、その場の衝動でプロポーズし、先妻と我が子を捨てていたこともわかっている。
■「HIVをうつされたから」
裁判所が「情状酌量の余地あり」として認めたドミトリーの主張。それは、「妻のユリアがHIVに感染しているとわかり、自分もうつされたと思うと腹が立ち許せなかった」というものだった。
ただし、州検察当局とユリアさんの母親は「HIVウイルスが実際にうつったかどうか、確定もしないうちに妻を殺害した非情な男に、情状酌量など必要ない。10年の懲役刑がふさわしい」とし、早期出所の流れに強く反論。追訴など新たな策を練っている模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)