現代の「黄巾の乱」? ノーマスク派のシンボルに“黄色リボン”採用で物議
マスク着用、消毒、3密回避。いま国民ができるコロナ対策に水をさす行動をとる一派がいる。
■「ノーマスク推進派」も
このご時世、感染防止のためだけではなく、第三者への配慮としてもマスクを着用することは一般常識だが、「コロナはただの風邪」と訴え続け、「ノーマスク」を貫き通す人が一部いることも事実である。
今夏からはネット上に、ノーマスク運動の意思表示として「黄色いリボン」や「黄色いバンダナ」を身につけようという投稿がツイッター上で散見されるようになった。
感染が一層広がった12月中旬、ネット上ではさらにその声が増えており、「街中で仲間を見つけられるように」と自ら身につけることを主張するユーザーや、この活動をさらに知ってもらうため「拡散希望」「コロナは茶番だと気づいた人は黄色の何かを身につけよう!」と訴える人もいる。
■ネットでは反発
しかしこの“黄色いリボン”、じつは日本障害者協議会など複数団体で構成される「日本障害フォーラム」(JDA)が、ハンディキャッパーの社会参加推進のため、2006年ごろよりシンボルマークとして採用しているものでもある。
障害者にとってより良い社会を作るための願いを込め、黄色いリボン形のバッジやキーホルダーなどを推している最中なのだ。ネットでは、そのことを知ったユーザーから、ノーマスク推進派に対し否定的な声が多数上がる事態に。
「障害のある方の社会参加推進運動の妨げになる」「街中でイエローリボンを見かけたときに『ノーマスクとか言ってる奴らだ!』とならないで…」「誤解されるからやめて!」といった意見のほか、中には三国志時代の事柄を用いて「黄巾の乱か」と揶揄する声も見られる。