全農が「ホットミルク膜」をかき消す超カンタンな裏ワザを公開、ネットで話題に

全農広報部のお役立ち情報がまたバズった。その気になる中身とは…

2020/12/17 17:20

ミルク

牛乳の消費量・ナンバーワンは学校給食のため、冬休み期間中は一時的に需要が落ちる。今回の年末年始は、Go To トラベルの一時停止や一部量販店の正月休みも重なるため、業界団体は「モ~1本多めに飲もう」と引き続き呼びかけている。

そんな中、リラックス効果も期待できるホットミルクの「とある飲みかた」が話題を呼んでいる。


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■「ホットミルク膜」との格闘にピリオド

良くバズるお役立ち情報を投稿している全農広報部・公式アカウントは16日、「牛乳を温めようとしているあなたへ」とツイート。

「お砂糖を入れて混ぜ混ぜしてからレンチンすると膜ができにくいです。 これまで人生ウン十年にわたる膜との格闘の歴史はなんだったのかと呆然としている私より」とつぶやいた。

なるほどこの裏ワザは使えそう、と思う一方で、そもそもこの膜は、いったいどういう仕組みでできるのだろうかも気になった。

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■膜ができる仕組みとは…

一般社団法人日本乳業協会を取材すると、その謎が解けた。

牛乳を40℃以上に温めると表面に薄い膜ができるが、初めは肉眼では見えない程度。加熱する時間と温度に比例して次第に厚くなっていく。

これは「ラムスデン現象」といわれるもので、加熱すると牛乳の表面で水分が蒸発するために、たんぱく質を主体とした濃縮凝固がおこる。そのときに周辺の脂肪や乳糖を包み込む形で膜ができるのだ。豆乳から作られる「ゆば」もこれと同じ原理。

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■「膜は捨てずに食べましょう」

牛乳を温めた際に最初にできる膜は、70%以上も脂肪が含まれ、たんぱく質は20~25%でラクトグロブリンが主体となっている。

2回目以降は、脂肪に比べてたんぱく質や乳糖が多くなる。このように栄養素がたくさんつまっているため、乳業協会は「膜は捨てずに食べましょう」と呼びかけている。


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■本当に膜嫌いな人に…

最後に担当者はさらなるうんちくも伝授してくれた。

「どうしても気になるというかたは、鍋に牛乳をいれてゆっくりとかき混ぜると膜ができにくくなる。これは料理人などがスープなどを作るときにも使っている技」と。寒くなったこの時期、ぜひお試しあれ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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