14歳少年と関係を持った30代女性 Facebookへの嘘の登録で無罪に
彼女は3人の子供を持つ母親だが、その時はひとりの女に戻っていた。そして少年は自身を16歳だと偽っていた。
友人たちと一緒に公園でサッカーに興じていた、ある少年が醸す清々しくも雄々しい雰囲気に、見惚れていた30代の女性。やがて性的な欲求を覚え、それを抑えられなくなってしまったという。
■未成年者への性的暴行
英国・グロスターシャー州のグロスター刑事法院で今月3日、全英のPTAが興味深く見守っていたひとつの裁判が結審したことを、『Mail Online』や『Mirror』などが報じた。
3児の母親でもある32歳のテア・ヴィンセント被告は、2018年10月、自宅2階の寝室に近隣に暮らす14歳の少年を招き入れ、性行為を持ったことから、16歳未満の者に対する性的暴行の罪に問われていた。
■フェイスブックを確認
自宅近くの公園で、少年たちのサッカーを食い入るように見つめていたヴィンセント被告。そこに知り合いの21歳の男性がいたからだったが、いつしか視線はひとりの少年に釘付けに。被告は少年に性欲すら覚え、名前を知るとフェイスブックで少年のアカウントを探し当てた。
そのプロフィールから少年の年齢は16歳とわかった。同意があれば性行為に至ってよいとされる年齢を国は16歳と定めており、被告は心を躍らせたという。
■お気に入りの少年のみ寝室へ
サッカーが終わるとヴィンセント被告は知り合いの男性に声をかけ、少年ら仲間全員を自宅に招いた。飲み物を振る舞うなどして親しい関係を築いたなか、タイミングを見てお気に入りの少年だけを2階の寝室のベッドに招き、合意の下ついに肉体関係を持った。
しかし、少年は行為が終わると不機嫌そうな表情で友人たちの元に戻り、その後は「性的暴行の被害者」と立場を一転させていた。
■16歳と嘘をついた被害者
そしてこのたび開かれた裁判の法廷で大きな争点となったのは、「彼は自らも16歳だと言い、実際に14歳より大人びて見えた。もしも14歳だと知っていたら、決してこんなことにはなっていない」というヴィンセント被告の主張だった。
一方、少年はフェイスブックのプロフィールについて、16歳以上ならゲームなどに参加しやすくなると考え、2歳年上を装って登録していたことを認めた。
■陪審員は無罪評決
続いて、2階の寝室で2人きりになった際に自身を16歳と名乗ったことも少年が認めたことから、陪審員は被告に責任を問うことは難しいとして、無罪の評決を言い渡した。
だが、この事件については「少年の体に負わせた傷、彼女のしたことの罪深さは、法律だけではなく道徳の観点からも重く捉える必要がある」といった声は多い模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)