高速道路に小型飛行機が不時着 SUV車に激突も幸い死者なし
これは嘘みたいな本当の話。ある高速道路で、車両以外の乗り物による意外な事故が起きていた。
高速道路を猛スピードで走る車たち。そんな中、自分たちよりはるかに速いスピードで、覆いかぶさるように背後から襲ってきたのは飛行機だった。アメリカのある高速道路で起きた珍しい追突事故の話題を、『USA TODAY』『CBS News』などが続々と報じている。
■小型飛行機が高速道路に…
米国・ミネソタ州ラムジー郡のアーデン・ヒルズで12月2日夜、州のほぼ真ん中を南北に走る州間高速道路35号線に小型飛行機1機が不時着した。
北に向かう車線への緊急着陸を図った飛行機は、猛スピードで前方を走っていた1台のSUV車に激しく追突。重なり合いながら、道路を完全にふさぐ形で停止した。
■車の運転手は奇跡的に軽傷
現場には多数の緊急車両が急行。SUV車はかなりのダメージを受けたが、運転していたブリタニー・ユーリックさんという女性は、奇跡的に軽傷で済んでいる。
『CBS News/ミネソタ』の取材に、「大変驚きました。何か大きなものが背後から近づいてきたなと思ったら、そのわずか1秒後に激突されたのです。でもパイロットは紳士的で、私の様子をとても気遣い、繰り返し謝ってくれています」などと話している。
■飛行中にエンジンが故障
また飛行機のパイロットと乗客1名の無事も確認された。操縦していたクレイグ・ギフォードさんは、国際的な航空愛好家で組織される「実験航空機協会(本拠地:ウィスコンシン州オシュコシュ)」に所属する52歳のベテラン・パイロット。
同メディアの取材に、当時の緊迫した状況について「飛行中にエンジンが完全に故障し、安全に着陸できそうなところを直ちに探さなければなりませんでした」と語っている。
■不時着の多くは高速道路で
アメリカでは、トラブルに見舞われた小型飛行機が高速道路に不時着することが稀に起きている。交通量の少ない道路を選び、進行方向に合わせて着陸するようパイロットは訓練を受けているが、実際に無事で済むか大きな事故をもたらすかはパイロットの腕次第だ。
現在、小型飛行機に起きたトラブルと事故に関する調査が進められている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)