「顔が元夫にそっくりで腹が立つ」 息子を惨殺した20代母親に禁錮65年の実刑
5年前に離婚し、幼い息子を連れて同性の恋人と暮らすようになっていた1人の女。頭にあるのは元夫への強い憎しみだった。
幼い息子の顔は父親にそっくり。母親はそんな息子を見るたびに別れた元夫を思い出し、愛情を持って育てるどころか理不尽な苛立ちを募らせるようになった。恋人とともに陰惨な殺人事件を起こした女の話題を、『The Sun』『O TEMPO』などが伝えている。
■母親と同性の恋人を逮捕
ブラジル・ミナスジェライス州のサマンバイアという町で昨年6月、ロサナ・カンディドという27歳の女が虐待、殺人、死体損壊、証拠隠滅などの容疑で逮捕された。殺されたのはカンディド被告の9歳の息子で名前は公開されていない。
カンディドと交際中だったカシラ・ペソアという28歳の女も共犯の疑いで逮捕されたが、女2名でここまで残忍な行為を働くものかと、この事件は世界に波紋を広げていた。
■狂気に満ちた犯行
息子は母親のカンディド被告にナイフで体を十数回刺され、首を切り落とされていた。さらに遺体はバラバラに切断され、一部はバーベキューグリルで焼かれ、残りはスーツケースに詰められ遠方の下水道管に遺棄されていた。
だがブラジルの人々を最も震撼させたのは、まだ意識がある息子の顔にナイフを当て、皮膚を剥がしたこと。カンディド被告はこの件について、「顔が元夫に似ていて、見るとムカムカしたから」などと供述したという。
■ペニスを切られたことも
カンディド被告と息子の関わりについて、ブラジルのメディア『O TEMPO』は、過去にも恐ろしい傷害行為があったことを伝えている。
この事件の9ヶ月前、息子はペニスがちぎれるという大怪我を負っていた。「女の子になりたいと言ってきかない」などと釈明していたカンディド被告だが、実際はペソア被告とともに不潔なナイフで攻撃していたことが、サマンバイア警察の調査でわかったという。
■「元夫に復讐したかった」
このほどその裁判が結審し、カンディド被告には懲役65年、共犯のペソア被告人には同64年の実刑判決が言い渡された。
法廷で「別れた夫やその家族と関係が悪く、復讐したかった」「私とペソアが関係を続けていくうえで息子は邪魔だった」などと、あくまでも身勝手な犯行動機を語ったカンディド被告。
自身については「実の父親から虐待を受けていたせいで、心は常に憎しみに満ち、子供への愛情も感じたことがない」などと語ったという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)