「火災現場から患者を脱出させたい」 救助優先した看護師が逃げ遅れ死亡

火災発生に気づいた看護師が、動けない患者を救うために逃げることを断念。自らの命をかけ、安全な場所に逃がそうと試みた。

火事
(Romenn/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

体が不自由な患者がいる家で、火災が発生。それに気づくなり患者を救おうとして力尽きた看護師について、『NEW YORK POST』など海外メディアが大きく伝えている。


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■突然の火災発生

米国・ルイジアナ州で暮らしていたある女性看護師(64)は、麻痺のため動けない状態で自宅暮らしをする71歳の患者を世話していた。

そして11月23日午後6時前のこと、患者宅で火災が発生。突然のことに驚いた看護師は患者のいる寝室に大急ぎで飛び込み、どうにかして家の外に逃がそうと試みた。

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■看護師の努力

「火事よ!」と声をかけた女性は、動けない患者をキャスター付きベッドごと部屋の外に押し出そうと考えた。しかしうまく行かず、女性はそのプランを断念。続いてベッドから患者を引きずり出し、窓際を目指した。

窓から患者を外に押し出し、迫りくる火から逃がしてあげたい。そう考え必死になっていた女性を、火事に驚き集まった隣人らが家の外から懸命に補助。だが女性は煙を大量に吸い込み、力尽きてしまった。

その後に到着した消防士らがふたりを家から出し、生きていた患者をヘリコプターで病院に搬送した。

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■遺族の悲しみは大きく