蓋が外れる熱傷事故で米製電気圧力鍋がリコール 日本での流通品に注意喚起
煮込み料理などが簡単に素早く完成する圧力鍋のなかでも、特に今は電気圧力鍋が人気だ。だが、安全性は万全だろうか。
数あるキッチン用家電のなかでも、このところ大変な注目を集めているのが電気圧力鍋だ。しかし、このほどアメリカで、人気商品の大規模なリコールが発表された。
CPSC(the U.S. Consumer Product Safety Commission=米国消費者製品安全委員会)の公表内容を、『ABC News』などが早速報じている。
■電気圧力鍋が大人気
調理時間を大幅に短縮し、光熱費を浮かせてくれる大変便利な圧力鍋。カレーやシチューなどの煮込み料理はあっという間に完成し、煮魚は骨まで食べられるようになる。
従来のガス用圧力鍋は、強い蒸気がシューシューと大きな音を立てて圧力調整弁から噴出するため、怖がる人も多く、慣れない人が触れて熱傷を負う危険性もある。
そんな中、自動調理メニューのボタンひとつで簡単に料理が完成する静かな電気圧力鍋は、ぐんぐんと支持を集めるようになった。
■リコール対象商品
このほど米国でリコールとなった電気圧力鍋の商品名は、『クロック・ポット・6カート・エクスプレス(Crock-Pot 6-Quart Express)』。
1910年に設立し、米・キッチン用家電メーカーとして定評があるサンビーム・プロダクツ(Sunbeam Products)社の『クロック・マルチ・クッカーズ(Crock Multi-Cookers)』シリーズの1つだ。
リコールの対象となるのは、鍋の下部あるいは電気プラグに、K196JN、K365JN、L001JN、L273JNと表示されているものだとという。