『鬼滅の刃』を読破した住職 仏教から見た煉獄さんのスゴさを熱弁
『鬼滅の刃』炎柱・煉獄杏寿郎の名言が寺院の掲示板に。込められた住職の思いとは。
2020/11/24 06:30
胸を打つストーリーに加え、登場人物の強い生き様や数々の名言が、人々の心を掴んでいる『鬼滅の刃』。先月公開された劇場版アニメのキーパーソンとなる煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)も、印象的な言葉を残している一人だ。
■『無限列車編』でも印象的
鬼を退治するための組織「鬼殺隊」の中でも最高剣士といわれる「柱」の一人で、「炎の呼吸」の使い手である煉獄さん。
まだ映画を観ていない人のためにも詳しい説明は割愛するが、今回の映画を観れば誰しも彼の真っ直ぐで強く、そして優しい心に尊敬の念を抱いてしまうのだ。
そんな煉獄さんが劇場版で残したのが、「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ」という言葉。
■寺院の掲示板にも
この言葉に感化される人は多く、以前しらべぇ編集部が取材した都内の寺院では格言として掲示板に取り上げられていたことも。
そして今回、しらべぇ編集部は東京都・墨田区にある「真宗大谷派 本明寺」の掲示板にも、煉獄さんの名言が取り上げられているとの情報をキャッチした。
現場に行ってみると、入り口にある掲示板には先程紹介した煉獄さんの名言が。漢字に一つ一つふりがなを振っているあたり、住職の細やかな気遣いや温かい人柄が感じられる。
こちらの住職は、中学生の娘がきっかけで『鬼滅の刃』を知り、この言葉に触れたそう。「この言葉の意味を理解するためにも、しっかりと前後の物語を確認しなくては…」という思いで既刊の単行本を全て読み込み、物語を通して命の受け取り方を考えされられたという。