スマホひったくり男に小柄な女性が鮮やかな大逆襲 じつは総合格闘家だった
高齢者と並んで、犯罪のターゲットになりやすいといわれる小柄でか弱い女性たち。治安の悪い国ではなおさら注意が必要だ。
最新型の高価なスマートフォンを、路上で使用している若い女性を発見した男。小柄な彼女を「か弱そうで狙いやすい」と思った男は、その手からスマホをひったくることを考えた。ところが…。
■被害者女性は身長149cm
事件はアルゼンチン・ブエノスアイレス州の、マル・デル・プラタという港湾都市で起きた。
狙われた女性は身長149センチと大変小柄で、犯行のタイミングを見つけるやいなや、男は彼女に近づき、素早くスマホを強奪するとその場から逃走した。
■「か弱そうだ」は大間違い
しかし、か弱そうだという印象は男の見誤りだった。女性は泣き寝入りするような性格ではなく、大声で「ひったくりよ。その男を捕まえて!」と叫びながら懸命に男を追いかけた。
ある地点で労働者のグループに捕らえられた犯人の男は、複数の男たちに取り囲まれてしゃがみ込み、そこに女性が追いついた。男の手から奪い取られたスマホは無事彼女に手渡されたが、彼女はそれだけでは気が済まなかった。
■技を次々と炸裂させる
女性はその輪のなかに割って入ると、犯人の男に「このボケ! 仕事に就いて自分でスマホを買えよ」と罵倒。さらに、すさまじい速さでヘッドロックを加え、男の体を地面に組み伏せ、髪をつかんで頭部を激しく殴り、顔面を血まみれにさせた。
しかも彼女は、現場に到着した警察官が男に手錠をかける瞬間まで、羽交い締めを解かなかったという。
■「ちょっとやり過ぎ」の声も
彼女はじつは、“ブリッサ”という名で活動している20歳の総合格闘技家だった。「プロの格闘家がシロウトにここまでするのはやり過ぎなのでは」という声もあがり、あるメディアがブリッサさんを取材。彼女はそこで堂々と「自分の行動に誇りを感じています」と言ってのけた。
コロナ禍でギャラが下がったなか、そのスマホを買うために必死に働き、数ヶ月間せっせとお金を貯めたと説明するブリッサさん。そんな彼女には、やはり多くの称賛の声が寄せられている模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)