生後6ヶ月の弟を殺害した疑いで12歳の姉を逮捕 慎重な事情聴取が続く
同じ家庭から被害者と加害者が出ることの悲劇。しかも共にまだ幼い子供たちだった。
弟が誕生して以来、とても忙しそうに見える両親。姉はやきもちを焼き、寂しい思いをしていたのだろう。だが、まさかその弟に手をかけてしまうとは…。姉の心の奥底に、一体どのような深い闇があったのだろうか。
■姉のおそろしい告白
今月15日、米国・ルイジアナ州セントチャールズ郡のルーリングという町で、生後6か月の男の赤ちゃんが自宅で不自然な死を遂げ、911番通報により警察が急行。凶器は見つかっていないものの、死亡時の状況から事件性が疑われた。
翌日、遺族より連絡を受け警察は再びその自宅へ。弟殺しについて親に告白したという12歳の女児を逮捕した。一家のプライバシーを重んじ、女児の年齢以外の情報は明らかにされていない。
■第一級殺人に相当と判断
女児はその後、未成年者向けの拘置施設に収容された。保釈保証金の設定はなされていない。
14歳未満が裁判にかけられることなど、通常はないとされるルイジアナ州。しかし、姉が犯したことは成人なら第一級殺人に相当するとして、保安官事務所は起訴の構えをみせた。
有罪判決なら、21歳の誕生日を迎える日まで、少年拘置所や少年刑務所などで更生や労役に努めることになるだろうという。「かつてない痛ましい事件で、扱いに苦慮しています」とコメントしている。
■悲しみと絶望感と…
まだ幼いかわいい我が子2人が、殺人事件の被害者と加害者という想像を絶するショック。これに関し、子供たちの叔母はメディアの取材に「このとんでもない悲劇は、残された者の人生に大変暗い影を落とすことになるでしょう」などと答えている。
不自然な死により赤ちゃんが救急車で病院に搬送され、翌日に姉がパトカーで警察に連行されたことで近隣住民は騒然となった。しかし、赤ちゃんがどのように殺されたのかについて、警察はノーコメントを貫いている。
■2割が家族に殺意を抱いた経験
しらべぇ編集部が全国10代〜60代の男女1,732名を対象に調査したところ、「家族に殺意を覚えたことがある」と回答したのは全体では22.6%だが、年代で大きな差があることがわかる。20代女性が38.1%、10代女性が31.5%など、若い女性にその傾向が強いようだ。
この事件の犯行の動機、殺意や計画性などについて、警察は今も姉に対する慎重な取り調べを続けている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1732名 (有効回答数)