高校中退の双子が売れっ子ゲームクリエイターに 両親の住宅ローンもポンと完済
頭の良い我が子の将来について、高い学歴を身につけさせたいと望む親は多いが…。
ビデオゲームが大好きな我が子が、「ゲームクリエイターになりたいから学校を中退したい」と言い出しても、親のほとんどは一笑に付すことだろう。だが、ある親は違った。我が子の高い知能、探求心、向学心を信じ、それに賭けてみることにしたという。すると…。
■親の住宅ローンを完済
英国・ウェスト・サセックス州のクローリーという町に暮らす、一卵性双生児のベン&マシュー・ホートンさん(20)。学歴は中学校卒業までだが、ふたりは10代後半からゲームクリエイターとして大金を稼ぐようになっていた。
労働組合の職員である両親がマイホームを建てた際の住宅ローンも、あっという間に全額返済した兄弟。現在も日本円で約1,400万円の安定した年収があり、米国のロサンゼルスに家を構え、移住することが次の夢だという。
■息子たちの力を信じた両親
13歳からゲーム制作への意欲を見せるようになったホートン兄弟は、やがて高校に進学するも、16歳で高校中退を決意した。世間はオタクな2人をバカにしたが、息子たちが努力家で知能が高いことを知っていた両親はその力を信じ、首を縦に振ってくれた。
その後、マシューさんは映像制作を学び、人を惹きつける予告編の作り方も習得。ベンさんはコンピュータープログラミングのスキルアップを図った。
■鳴かず飛ばずの時期を経て…
兄弟が使用しているのは、ゲーム作成システム・プラットフォームの『ロブロックス(ROBLOX)』。鳴かず飛ばずの時期を経て、2017年にアドベンチャーゲーム映画『ザ・ラスト・ゲスト(The Last Guest)』が注目を浴びた。
すると2018年には、ビデオゲーム『ゲスト・ワールド(GUEST WORLD)』もヒット。2013年にYouTubeに開設した『Oblivious』というチャンネルの閲覧回数は、すでに2億7千万回を超え、計20ほどのゲームが世に放たれた。
■「別のことを疑った」と父親
「アプリ内課金あり」タイプのゲームを、次々と完成させるホートン兄弟。プレイ中ある機能の追加にロックの解除が必要となり、ゲーム続行を希望する者はそこで数百円を支払う仕組みだ。
『サンデー・ミラー』の取材に「息子の銀行口座に600ポンド(約83,000円)が入金されたことを知った時は、麻薬の密売でも始めたのかと、激しいショックを受けました」と語る父親のマークさん。そんな心配をよそに、兄弟は「好きなだけお菓子を買えて嬉しかった」と話している。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)