果物狩りバスツアーで12人感染のクラスター 車内カラオケは業界団体が禁止要請も
日帰りバスツアーでカラオケ大会を実施した顛末とは…すべての参加者の氏名・住所がわからない現状を危惧。
2020/11/21 15:00
足立区は、日帰りバスツアーに参加していた同区在住の40代から80代までの女性12名が、新型コロナウイルスに感染したと20日発表した。クラスターが発生したとみて、ほかの参加者の特定を進めている。
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■全参加者の住所・氏名は不明
ツアーを企画したのは、足立区でタイヤ販売や観光業を営む「金成(かんなり)商事」で、社員やその知人を含む70名が参加した。バス2台に分乗し、日帰りで群馬県内にフルーツ狩りに行ったという。
参加者への聞き取りで、バスの車内でカラオケ大会を行っていたことが判明。感染対策として検温や換気は行っていたそうだが、参加者のリストがなく、全員の氏名や住所がわかっていないそうだ。区は参加者の保健所への連絡を呼びかけている。
■車内カラオケは原則禁止
日本バス協会、日本旅行業協会、全国旅行業協会は合同で、新型コロナウイルス対応ガイドラインを公表中だ。その中には「車内でのカラオケの利用およびサロン席での飲食・歓談は、原則として禁止頂くこと」と明記されている。
また「車内における飲食はできる限り避け、特に飲酒、大声での会話は原則禁止頂くこと」と記載。利用者向けリーフレットでも、その注意を呼び掛けている。