堤幸彦監督、新作で悪役演じる窪塚洋介の“意外なキャスティング理由”明かす
“聴く映画”というキャッチで制作が進められた堤幸彦監督最新作『アレク氏2120』が完成。キャスト陣が会見に臨んだ。
■「これからどんどんスタンダードに」
梶の相棒となるAI刑事・アレク氏を演じる山寺は、「監督からオファーをいただいた時は本当に嬉しかった。声によるエンタテインメントと聞き『こういうのを待っていました! ぜひやらせて下さい!』と意気込んでやらせていただきました」と感想。
さらに「音だけで勝負する。それは、一生かけて挑戦したいと思っていたテーマ。『映像化不可能』といわれる作品は多くあるが、『音声化』は可能だと思っている」と熱い思いを明かした。
その上で、「今回の作品は、刑事モノであり、SF要素もあり、奥深く楽しい作品に仕上がった。まさに極上のエンタメだ。聞き方も、リラックスしながら流してもいいし、車を止めて一人の空間でも。またイヤホンで聞いて没入してもいい。オーディブルエンタテインメントは、これからどんどんスタンダードになっていく」とコメント。
■キャスティング理由にも注目が…
AI犯罪者であるASKRを演じる窪塚は、「監督が大阪に遊びに来てくれて、サシ飲みをしている時にお誘い頂いたので、食い気味に『やります』と即答しました(笑)。それまではどんな監督さんの作品でも、台本をじっくり読んでからお返事するようにしていた。でも今回は監督の『聴く映画』という新たな挑戦に対する思いを聞き、自分の気分も盛り上がり、現場で即答してしまいましたね」とオファーに関する裏話を。
「新しい何かの可能性を秘めたジャンル。輝かしい未来に向かっていくきっかけになる作品と思っている。声優の仕事もすごく楽しかったので、お仕事お待ちしております」とジョークを飛ばし、会場を沸かせていた。
堤監督は、メインキャストの起用について「梶さんは、超ハイスペック有名声優だったので。前からずっと気になっていて、とにかく一度しっかりしたお仕事がしたかった。山寺さんはハイパーハイスペック超有名声優なのですが、過去作品(『20世紀少年』)でもお世話になっていたので、このへんでがっつり組みたいと思っていた」とコメント。
続いて悪役を演じることになった窪塚に対しては「単なる悪友だから。でも20代のころから表現の天才だと思っている」と説明していた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)