夫婦喧嘩が絶えなかった一家 精神バランスを崩した妻が3歳娘を刺殺か
両親の夫婦喧嘩が絶えなくなったなか、幼い娘が刃物で刺され死亡した。
子供は親の夫婦喧嘩に遭遇しても、解決のための術を知らないことが多い。親が精神のバランスを崩してしまった時にも、どう対処したらよいのかわからず、不安と恐怖に怯えて過ごすことになる。悲劇的な事件がフランスから伝えられた。
■3歳女児が刃物で刺され死亡
フランス東部ローヌ県のロザンヌで今月12日の午前7時頃、自宅のベッドで眠っていた3歳の女の子が刃物で刺され、搬送先の病院で2時間後に死亡する事件が起きた。
両親に関する情報は一切明らかにされておらず、死亡した女の子について“エステルちゃん”という名前のみが公表されている。
■現場にハサミとナイフ
刃物で体を刺されて血まみれになったエステルちゃんを抱き、隣家に逃げ込んだ父親は「妻が娘を刺し、その後に自身も刺した」と説明。警察への通報を依頼したことがわかっている。
夫に怪我はないが、妻は重傷につきビルフランシュ=シュル=ソーヌの病院に搬送された。警察はその後、現場からハサミとナイフを押収している。
■実家の母親に電話した妻
警察の聞き取りに、父親は「娘の激しい泣き声で目覚め、急いでそちらに向かうとナイフを握りしめた妻がいた」と説明。現場には妻の母親もおり、「娘から『エステルを刺した』という電話が入り、驚いて駆けつけた」などと話したという。
こうした状況から、地元紙の『ル・プログレ(Le Progrès)』などは母親が娘と心中を図ろうとしたと伝えたが、母と娘が誰かに襲われた可能性も捨てきれないとして、警察は慎重に事件の捜査を進めたいとしている。
■新しい町に馴染めず…
一家は1年ほど前にロザンヌの町にマイホームを構え、今年9月に妻は町役場の受付の仕事に就いていた。だが夫によれば、妻はその町の暮らしになかなかなじめず精神のバランスを崩し、夫婦喧嘩も連日のように繰り返されていた模様だ。
最近は離婚を視野に、エステルちゃんの養育権や親権に関して争うようになっていたという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)