『鬼滅の刃』人気で溢れる“あの和柄”グッズ 本当に問題はないのか
明らかに『鬼滅の刃』を意識したニセモノグッズたち。本当に問題はないのか弁護士に聞いた
まさしく社会現象を巻き起こし、先月公開された映画も大ヒットしている、『鬼滅の刃』。今月5日には、2020ユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた。
様々な企業とのコラボグッズも登場している一方で、明らかに同作を意識した和柄グッズが氾濫する事態にもなっている。本当に法的問題はないのか、レイ法律事務所・舟橋和宏弁護士に聞いてみた。
■溢れかえる“あの和柄”グッズ
とくに緑と黒の市松模様は、今や同作を象徴するようなデザインになっているが、市松模様自体は同作のオリジナルデザインではなく、古くから親しまれてきた模様だ。
そのため、“鬼滅ブーム”にあやかろうと、明らかに同作を意識したデザインでありながらも、「あの和柄」などと謳い、緑と黒の市松模様や麻の葉模様、鱗紋などをあしらったマスクや小物、コスプレ用衣類に至るまで、怪しい和柄グッズが氾濫してしまっている。
■集英社は商標出願中
なお、版元である集英社は、今年6月に主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)や竈門禰豆子(かまど ねずこ)、我妻善逸(あがつま ぜんいつ)ら主要キャラクター6人の羽織の柄を商標出願している。
現在では同作を想起させる絵柄であるが、着物などに使用される柄でもあるため、同社の商標出願時には、『鬼滅の刃』ファン以外の人々からも戸惑う声も上がっていた。