壇蜜、米大統領選への陰謀論を「錯覚」と分析 日本の分断も懸念
アメリカ大統領選挙をめぐって日本でも叫ばれている「不正」について、8日の『サンデー・ジャポン』に出演した壇蜜が持論を展開。最後は将来的な分断も懸念した。
■大統領選にまつわる陰謀論が加速
大統領選をめぐっては、日本時間同日未明、ジョー・バイデン候補が選挙人の過半数を獲得。再選を目指す現職のドナルド・トランプ大統領を破り、次期大統領に就任することが確実となった。
しかし、トランプ大統領は今回の選挙で不正があったと主張し、「Qアノン」と呼ばれるアメリカ国内の陰謀論者もこの主張を支持。さらには、日本のネットにも不正があったと叫ぶユーザーが続出し、一時は関連ワードがツイッターのトレンド入りするなど泥沼化している。
■日本人が「錯覚」したと持論
こうした陰謀論について、壇蜜は「こうした声が上がるようになったのは、あまりにも大統領選挙がメディアで報道されすぎて、あたかも私たち投票権を持ってるんじゃないかなって、どっちに入れようかと考えられるような状況に錯覚しちゃったから、こういう結果になったと思う」とコメント。
本来であれば無関係な他国の事象に、報道により当事者意識が生まれてしまったと分析する。続けて壇蜜は、暴動や対立など、今回の大統領選でより鮮明となった「アメリカ国内の分断」にも言及していく。
■日本の分断も懸念
「アメリカの方々が望んでいることっていうのは、コロナが収束して、新しい生活に慣れてっていう風に、少しずつ環境が良くなっていくっていうのを…」と、米国民の心中を察する壇蜜。
暴動に関しては、「感染症と選挙の不満と日常の不満が、全部経済にダメージ、もしくは身近なものが持っていかれる、奪われる、傷付けられるっていうのに全部つながっちゃっているっていうのが…」と、複合的な要素が動機になっているとの持論を述べていく。
そして最後には、「いつかこれ、今のアメリカはもしかしたら未来の日本になっちゃうっていう怖さもあります。あまりにも騒ぎが大きくなっちゃって…」と、日本の分断や暴動への懸念も示した。
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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太)