エアコンプレッサーを尻に噴射する悪戯は超危険 過去に死亡例も多数あり
数年前から、アジア諸国で流行っていたエアコンプレッサーによる危険な悪戯。絶対にやってはいけない。
今月2日、名古屋市港区の工場で男が同僚の男性の尻にエアコンプレッサーのノズルを当て、空気を噴射させて重傷を負わせるという事件が起きた。容疑者は「悪気はなかった」と主張するも、過去には死亡例も多数あり、戯れとして片づけるにはあまりにも悪質な行為だ。
■ベトナム国籍の同僚を逮捕
ノズルから放たれる強力な風圧の空気で、埃やゴミを吹き飛ばすエアコンプレッサー。このたび名古屋で起きた事件では、工場で作業中だった同僚の男性(27)が腸管破裂の重傷を負い、搬送先の病院で治療を受けている。
警察はその後、ベトナム国籍のヴ・ヴァン・ヴァン容疑者(30)を逮捕。被害者の肛門付近に「ズボンの上からノズルを当てて噴射させた」と話しているという。
■腸管破裂の恐ろしさ
取り調べのなかで、ヴ容疑者は「悪気はなかった。ジャレていただけ」と主張しているが、同様の行為で被害者が死亡した例は多々ある。
2018年9月にインド・マハーラーシュトラ州コールハープルの工場で起きた事件では、男性従業員はいきなりズボンを下げられ、肛門にエアコンプレッサーのノズルを挿入されていた。噴射された空気のせいでS状結腸および直腸S状部が破裂し、男性は死亡。加害者は現場監督の上司だった。
■幼児が死亡した例も
古くは2015年9月、インド・ムンバイの自動車販売店で40代の男性が命を奪われていた。職場で評価の高い被害者に加害者が嫉妬していたことがわかり、殺意が問われる事件だった。
幼児の死亡例もある。2019年7月にインド・マディヤ・プラデーシュ州のインドールで起きた事件は、工場に従業員が幼い子供たちを連れてきて遊ばせるなかで起きた。
6歳の男児の命を奪ったその危険な行為について、子供たちが「空気を挿入して腹部を異様に膨らませる悪戯」だと認識していた可能性もあると指摘されていた。
■悪いことほどそそられる?
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,589名を対象に調査した結果、「いけないことにほど興味がそそられる」と答えた人は全体の23.7%。性年代別のトップは50代男性の32.5%だった。
前述の2018年9月の事件でも、加害者は現場監督者だった。指導すべき立場の上司が危険な悪戯を働き、部下の命を奪うなど言語道断。このグラフで見る限り、慎重派が多い若者たちに年長者が学ぶことも多いのではないだろうか。
・合わせて読みたい→「娘に乱暴した復讐だ」 繁華街の歩道で40代の父親が男を刺殺
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,589名(有効回答数)