医師バラバラ殺人事件で愛人の看護師に死刑 借金返済の肩代わりを断られ逆上
ギャンブルで大きな借金を作っていた女は、お金持ちの「パパ」をじっと狙っていた。
愛人をつくりたがる男性、そして「パパ活」に意欲的な若い女性。互いのそんな雰囲気を敏感に察するのか、職場内でも両者の接近がスムーズなケースはあるようだ。しかし男性の場合、その出会いが「大金をむしり取られる人生の始まり」かもしれないと考えてみたことはあるだろうか。
■医師を看護師の愛人が殺害
中国・広西チワン族自治区玉林市で今年3月、玉林人民第一病院整形外科の副部長を務める当時50歳の男性医師が、若い愛人により惨殺された。
この事件で逮捕・起訴された愛人は、同じ病院に勤務する看護師の李凤萍(25)。目を引く美貌の持ち主だった。遺族のプライバシーを重んじ、亡くなった男性の名は「羅」さんと姓のみ明らかにされている。
■膨れ上がった金銭要求
李に夢中になり、日本円にして約80万円で極秘の愛人契約を結んだ羅さんだが、週に3回、李を抱くたびに要求される金額はどんどん膨れ上がった。
数百万円という法外な額の金銭要求もあり、理由を問い詰めた羅さんは、そこで李にギャンブル癖と大きな借金があることを知った。返済の目途が立たない様子に呆れ、これまで支払った愛人生活の報酬についても口論になったという。
■内臓などは鍋の熱湯へ
李はそんな羅さんに逆上し、自宅アパートで殺害すると証拠隠滅のため遺体をバラバラに切断した。多くの肉片をトイレに流したことからアパートの下水管が詰まり、水道業者が呼ばれて事件は発覚。悪臭を放つ内臓などは熱湯で茹でていたことも判明した。
被告人の精神鑑定が必要な事案ではあったが、このほどその裁判が結審。李被告は死刑宣告とともに、153万円の賠償金を羅さんの遺族に支払うよう命じられた。
■人生を狂わせるお金
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,721名を対象に調査したところ、全体の16.7%が「お金で人生を狂わされた経験がある」と回答。男女年代別に見ていくと、突出しているのは20代男性の24.4%だが、それ以外の年代では男女ともに1割台に留まっていることがわかる。
ギャンブルに狂い高額の借金を作っていた李と、金に物を言わせて若い看護師を愛人にしていた羅医師は、自らお金で人生を破滅させた例といえる。しかしマルチ商法やネットビジネスなど、自発的であろうとなかろうが、お金にまつわる危険は数多く存在していることを忘れてはならない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,721名 (有効回答数)