トランプ劣勢に不正選挙を主張する日本のネトウヨ ユダヤ陰謀論者と重なる既視感
トランプ支持と不正選挙を訴える陰謀論。ネトウヨと反ユダヤ主義の奇妙な一致が…。
■「票が集計されずゴミ箱行き」
コシミズ氏の盟友で、200万部を超えたベストセラー『買ってはいけない』共著者でベストセラー作家の船瀬俊介氏は、近著『コロナと5G』で2014年都知事選挙や2012年総選挙は不正選挙だったと主張。
「実際に投票した有権者の票はどこへ行ったのか。いっさい集計されずゴミ箱行きだ」と論じる。トランプの票が廃棄されたという主張と重なって見えるのは筆者だけだろうか。
それにしても、ネトウヨは何故にトランプ大統領に傾斜するのだろうか。大きな理由は二つあろう。一つは彼らが信奉する安倍晋三前首相とトランプが緊密な関係を築き上げたこと。もう一つがトランプによる徹底した中国叩き、中国敵視政策である。
■2016年大統領選でも陰謀論
しかし、トランプを当初より信奉してきたのは陰謀論者だ。
ネットではソエジーという愛称で「陰謀論者」として親しまれている評論家の副島隆彦氏は、著書『ヒラリーを逮捕、投獄せよ』において、2016年米国大統領選挙で「ヒラリーを勝たせるための、ウソ八百のインチキ選挙(不正選挙)も実際に行われた」と主張。
エスタブリッシュメント・支配層はヒラリー・クリントン元国務長官を当選させるように仕組んでいた旨を語る。
しかし、ヒラリー当選を阻止したのは「アメリカの貧しい労働者階級の女たちです。民主党を支えている下のほうの人たちだ」と書いている。ソエジーはトランプを既得権を打破する人物と見ていた。