安楽死を待つ末期がんの女性 コロナ禍で狂った人生設計に同情の声

もう間もなく亡くなる運命にある女性が、新型コロナウイルスの感染拡大のせいで、最後の思い出作りを断念するはめになった。

■スイス入国へ

ロックダウンにより、スイス行きそのものが不可能になるかもしれないことを懸念し、女性は予定より早くスイスに向かい死ぬことを決意。

スイス政府は女性の入国をすでに許可しているが、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、「入国しても、宿泊先から安楽死クリニックまでの移動のみ許可する」と言い渡したという。

またスイスに入国する際には最大10日間の自己隔離が求められるというが、女性はそれを免除されることになった。


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■孤独な死を迎える決意

家族に迷惑をかけないよう、ひとりでスイスに向かい最期の瞬間を迎えようとしているこの女性。

この決断について、「自国では(安楽死が)禁じられています」「だから、私は早すぎる死を孤独に迎えるしかありません」とメディアを通して告白している。さらに「本当は、夫の腕の中で死にたいと願っていました」とも明かした。

新型コロナウイルスの感染がここまで拡大しなければ、もう少し長く家族と一緒に過ごせたはずの女性。世間からは同情の声があがり、安楽死合法化を望むコメントがインターネットには多数書き込まれている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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