獄中の集団暴行に性犯罪受刑者が「助けて」 涙の訴えを裁判所はあっけなく退ける
性犯罪で刑務所に放り込まれた者には、恐ろしい「歓迎の儀式」が待っている。この説はどうやら本当のようだ。
性犯罪者は、刑務所内でボコボコにされるという話を耳にすることがある。それは本当に起きてしまうのだろうか。オーストラリアのある裁判所から、興味深い話題が飛び出した。
■3度も起きた集団暴行事件
豪・南オーストラリア州のアデレードにあるヤタラ労働刑務所の内部で、3度も繰り返されたとされる集団暴行事件。被害を訴えたのは、性犯罪事件を起こして有罪判決を受け、今年の夏に投獄されたセバスチャン・マッケイという受刑者の男だった。
マッケイ受刑者は性犯罪者の情報登録手続きで裁判所に現れたが、その際、弁護士を通じて「受刑者の猛者たちに集団で暴力を振るわれている」と訴え、救済の措置を強く求めたという。
■怖い、辛いと泣く日々
4件の露出行為について有罪判決を受け、実刑判決を言い渡されていたマッケイ受刑者。道を尋ねるふりをして成人女性あるいは少女に近づいては、下半身を露出させていた。車の中から声をかけ、マップを見せるふりをして顔を近づけさせてから、局部を見せつけることもあった。
公開された写真を見る限り、マッケイ受刑者はどことなく気の弱そうな雰囲気が漂う優男だ。弁護士は判事に対し、「獄中で度々起きる集団暴力への恐怖や痛みから、日々泣いている」と強調したという。
■性犯罪者はボコられて当然?
しかし判事はその訴えを退け、マッケイ受刑者の身柄はあっけなく刑務所へと戻された。
弱い女性や子供を狙った性犯罪者は、投獄されると猛者たちに囲まれ激しい暴行に遭う、看守らも見て見ぬふりをする、などとよく言われるが、裁判所も彼らに対してはなかなか厳しいことがこの一件で判明したようだ。
■日本は性犯罪者に甘い?
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,880名を対象に調査を実施したところ、全体の66.9%が「日本は性犯罪者に甘いと思う」と回答した。
性犯罪者の場合、人の性的関心の対象や性癖は変えられないと考える人は多く、「もっと厳しく刑期を長くし、可能な限り社会に戻さないで」と望む声はますます高まるばかりだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,880名 (有効回答数)