親権を奪われることを恐れて血迷った女 幼い実子3人を殺害し身柄確保へ
誰よりも愛する子供たちを、奪われてしまうかもしれない。そう悩んだ母親が下した決断は、子供たちを殺すことだった。
愛くるしい子供たちの母親になったものの、産後に精神的なバランスを崩してしまった女。パートナーとの関係破綻もあってさらに不安を募らせ、取り返しのつかない行動に出た。
■膨れ上がった不安感
オーストリアで暮らす31歳の女には、パートナーともうけた3人の子供(9歳、3歳、8ヶ月)がいた。しかし最後の出産を済ませたころ、女は精神的に不安定な状態に。そのまま育児を続けてはいたが、パートナーとの仲も悪くなり、ついには関係が破綻した。
その後パートナーは当局より「女性と娘たちに接近してはならない」と言い渡されたが、その遵守期限が9月下旬に切れたことから、女の不安感はさらに大きくなった。
■無理心中に失敗
あの男が娘たちに再び会うようになり、親権を私から取り上げてしまったら…。そう思い悩むも良い解決策は思い浮かばず、女は子供たちと一緒に死ぬことを考えたという。子供たちをひとり、またひとりと窒息させ、自らの体にも傷をつけ後を追おうと試みた。
しかし痛みに耐えきれなかったのか、自殺には失敗。女は恐ろしくなって通報し、「子供たちを殺しました」「私も死にたい」などと口走ったという。