チコちゃんが揚げパン誕生の秘密に迫る 思いやりから生まれた?
『チコちゃんに叱られる』で揚げパンの秘密に迫る。欠席した子供たちのために…
23日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「なぜ給食に揚げパンが出るようになった?」が話題となっている。
好きな給食ランキングでも上位に君臨し続ける揚げパン。そんな揚げパンが生まれた理由をチコちゃんが紹介した。
■長い間歴史が不明だった
チコちゃんの気になる回答は、「欠席した子供においしいパンを届けるため」という。大人気な揚げパンだが、その歴史はなかなか知られていない。
日本各地の古い献立表を探すと、揚げパンが最初に登場するのは昭和30年代半ば以降だった。しかし、東京都大田区には昭和29年の段階で揚げパンが給食に登場した記録が残っていたという。
1998年に給食を特集した冊子が発売されたが、その中の揚げパンの項目では、出自は不明とされていた。1人の女性が冊子を見たことで誕生の秘密が明かされたようだ。
■欠席した子供たちのために
1人の女性とは、揚げパンの考案者の娘の村岡玲子さん。父が調理した揚げパンを「美味しいものができた」といってわら半紙に包まれたものを持って帰って来たことを思い出したという。
当時、流行性の風邪によって多くの児童が欠席したため、給食に使われていた大量のコッペパンが残っていた。このパンは、放課後に近所の子が届けていた。
そのパンは、放っておくと固くなってしまう。それを美味しく食べもらうため、「揚げてみよう」と挑戦。きつね色になったパンにたっぷりの砂糖をかけ、揚げパンが生まれた。
■元気になった子供たちが話題に
揚げパンを最初に食べたのは学校にいた子供でなく、欠席した子供たち。元気になって学校に来た子供たちは、揚げパンを話題に。学校中で話題になると、先生たちが動き、「揚げパン」という名前で学校の給食の正式なメニューとなった。
思いやりから生まれた揚げパンが、今でも人気な献立として残っているのは嬉しさも感じる。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)