菅義偉総理、101歳で亡くなった中曽根元総理を追悼 「精神受け継ぐ」
故中曽根康弘さんの合同葬が東京都内のホテルで営まれ、菅義偉総理をはじめ、各党の代表らが出席した。
■101歳で死去
1918年生まれの中曽根さんは海軍主計少佐を経て、1947年から2003年まで衆議院議員に連続20回当選。科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、通商産業大臣などの要職を歴任し、第71〜73代目の内閣総理大臣としても手腕を振るった。
悪化していた日米関係を改善させたほか、専売公社(現JT)、国鉄(現JR)、電電公社(現NTT)の民営化を推進するなど行政改革に尽力し、2003年に政界を引退。19年11月、老衰により101歳で亡くなった。昭和時代の総理大臣経験者では最後の存命者だった。
■意志を引き継ぎ…
黙祷の後、追悼の辞を述べた菅総理は、「財政の健全化を強力に推し進めた。外交面では国際社会の平和と反映に積極的な貢献をする立場から、米国をはじめとする各国との関係強化を推進。我が国の国際的地位を大きく向上させたさ」と、外交などの功績について触れていった。
最後は、「次世代の我が国の姿を見据え、必要な改革を実行し、国際社会の平和と繁栄に貢献した。推し進めた改革の精神を受け継ぎ、国政に全力を傾けることを誓う」と語り、追悼の言葉を締めた。
■コロナの影響で延期に
今回行われた合同葬は、当初3月に行われる予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で約半年延期されていた。
この日は約640人が参列し、天皇皇后両陛下、上皇ご夫妻それぞれのお使いや、秋篠宮ご夫妻、さらには読売新聞の渡辺恒雄主筆をはじめ、政財界の要人たちの姿もあった。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)