2歳女児が犬に腕を食いちぎられる 違法ブリーダーの祖母を立ち入り調査
この世の中には、飼育すること自体に危険が伴うと言われるタイプの大型犬を、あえて飼う人たちがいる。
犬と狼を交配させたオオカミ犬は、プロのブリーダーさえ死亡させる事件が伝えられたこともある動物。そんな1頭が、幼い女の子の腕を食いちぎってしまった。
■首輪を触ろうと腕を伸ばす
米国・ミシガン州西部のマスキーゴン郡にある『Howling Timbers Animal Sanctuary(ハウリング・ティンバーズ動物保護区)』。ここで今年7月、大きな事故が起きた。
運営者の孫にあたる2歳のソフィア・スクレイヴァーちゃんが、狼犬の美しい首輪に触れようとして右腕の肘から先を食いちぎられてしまった。
しかし当局への事故の報告は8月までなされず、現在ミシガン州農業・農村開発局、州天然資源局および郡保安官事務所などが立ち入り調査を行っている。
■47頭ものオオカミ犬
ソフィアちゃんは事故後ただちに病院に搬送されたが、腕の接合手術は叶わなかった。
同施設は、ソフィアちゃんの祖母であるブレンダ・ピアソン(59)により2010年に開設されたが、敷地内には違法に繁殖・飼育された47頭の狼犬がおり、ピアソンはそのブリーダーとして生計を立てていた。
このたびの立ち入り調査では、アカギツネ12匹、コヨーテ3匹、爬虫類のトウブハコガメ4匹、子鹿2頭も保護されている。
■攻撃のスイッチが入ると…
小さい時はとても愛らしく、フレンドリーだという狼犬。だが成犬の身体能力はすさまじいものがあり、いったん攻撃のスイッチが入ると、その獰猛さや破壊力は人間の想像をはるかに超えるという。
いずれ義手が必要になるソフィアちゃんのために、両親の友人がクラウドファンディングにページを開設。善意の人々に募金への協力を呼び掛けている。
■「犬が苦手」という人も
しらべぇ編集部は、全国10〜60代の男女1,733名を対象に調査を実施。全体で28.9%の人が「犬とすれ違うときは緊張する」と回答した。性年代別では、多くの年代で女性のほうが「犬が怖い」と感じていることも判明している。
犬が苦手な人は一定数おり、また、たとえ犬好きでも「大型犬は怖い」と感じてしまう人もいる。犬を飼うのであれば、誰にも親しまれるマナーのよい犬と言われるような飼い方、散歩を心掛けたいものだ。
・合わせて読みたい→野犬が人に慣れる姿の動画が話題 飼い主は「命の重みを大事にしたい」
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代〜60代の男女1,733名(有効回答数)