高校生が学校にうな重の出前を取ろうとして問題に 指導される可能性も
昼にうな重の出前を取ろうとした高校生、指導される可能性が
■なぜうな重を取ろうと思ったのか
「学校の近所で、登下校のときに見かけて、『うな重、出前致します』って看板が出てて、前通ると美味しそうな匂いがしてたので食べてみたいなと思って出前してみたいなと思いました!」
(生徒からの原文ママ)
…なんとピュアな気持ちなのだろうかと、生徒の話を聞いて率直に感じた。いつも通る学校への道にあるうなぎ店から漂う、香ばしいうなぎのかば焼きの香り。
それに魅力を感じ、うな重を食べてみたいという無垢な気持ちを指導で委縮させるのは、話し方によっては枠にとらわれず思ったことを話す純粋さを失わせる結果になるかもしれない。
■うなぎを昼に食べるための指導を
このことを元教師の男性に話してみたところ、「出前を許すとピザを頼んだり歯止めがきかなくなる可能性もあるが、あまり委縮させるのも良くない。私なら昼休みに自腹でうな重の出前を取ろうとするなんてすごくユニークな生徒だと思うし大ごとにはせず、発想は褒めつつなぜダメなのか説明する」というコメントを得ることができた。
出前はダメだが弁当ならいいのでどうしても食べたいならかば焼きを前日に買い、朝に炊いたご飯と合わせて弁当ならOKなど、ぜひ先生方にはどうしたら昼にうな重を食べていいのかという方法についても、ぜひ指導してもらいたい。
食に興味のない若者も多い中、純粋にうな重を美味しそうだと思い食べてみたいという気持ちは、じつは非常に貴重なものではないだろうか。とにかく、生徒が委縮して自由な発想が奪われてしまうことだけは避けてほしい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)