母親の頭がシチュー鍋にゴロンと… 両親のバラバラ遺体を食べた息子が終身刑に
法廷では、誰もが哀れみを込めて「ご両親は本当に優しい人たち。被告をかわいがって育てていた」と証言したという。
人間が人間の肉を食べる「カニバリズム」という行為。異端な宗教の儀式で行われていたというが、一般社会でも稀に起きている。米国から伝えられたこの殺人事件は、世間に大変な恐怖と不快感をもたらした。
■世間を震撼させる殺人事件
2016年11月、米国・テネシー州ノックス郡のハーディン・バレーという町で、感謝祭の日に世間を震撼させる殺人事件が起きた。
亡くなったのはジョエル・ガイさん(当時61歳)とリサ・ガイさん(同55歳)の夫婦。そして両親の殺害を認めた息子のジョエル・ガイ・ジュニア(当時28歳)が、第一級殺人、死体損壊および証拠隠滅など多数の容疑で起訴されていた。
■ニートで両親だけが頼り
どのメディアも「10年にひとり現れるかどうかの最悪なサイコパス」と書きたてたこの事件。ジュニアは感謝祭のディナーのため実家に招かれるも両親と口論になり、刃物でめった刺しにして殺害し、バラバラにした遺体を調理して食べていた。
その少し前から両親が「仕事に就きなさい。もう私たちはお金を渡さない」と言うようになったといい、ジュニアは感謝祭の3週間ほど前から犯行を計画。自身で作成した5ページにわたる計画書も押収された。
■死亡保険金5,300万円弱を搾取
夫妻が忽然と姿を消し、死亡保険金として5,300万円弱をジュニアが搾取していたことが発覚し、事件はついに明るみに出た。
夫妻の自宅を捜索した警察は、「ストーブの上に大きなシチュー鍋があり、女性の頭部が煮込まれていた。遺体の残骸は化学薬品を満たしたバスタブ内で溶かされていた」などと報告している。
このほどその事件の裁判が開かれ、ジョエル・ガイ・ジュニア被告には終身刑が言い渡された。51年後から仮釈放の可能性が与えられるという。
■反社会的な精神を持つ病質者
しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,664名を対象に調査したところ、ジュニア被告の犯行当時の年齢でもある20代の19.6%が「身近にサイコパスな人がいる」と回答し、最も高い数字となっている。
被告と同年代の周囲には、ともすれば危険な行動に出る可能性のある持ち主が多いようだ。
同被告の姉は「愛情深く育て、サポートしていた素晴らしい両親を殺害するなんて、私は決して許さない」と述べている。そして最後までなんとか被告の味方であろうと努力してくれた両親は、被告自らの手によって、もうこの世にはいなくなってしまった。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,664名 (有効回答数)